墜落JKと廃人教師・第83話のネタバレと感想｜花とゆめ10・11合併号

2022年4月20日発売の「花とゆめ」10・11合併号に掲載されている「墜落JKと廃人教師」第83話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

扇言とその兄・詞のわだかまりを解消させるべく、一肌脱いだ灰仁。
灰仁が詞を騙す形で、素顔を晒した状態の詞と扇言が対話をする展開になりました。

しかしここで詞は、扇言は最初から島袋の正体が詞であることを知っていたという事実を知らされます。

扇言が島袋の正体に気が付いたきかっけは、パーティーで彼がケーキを二つ贈ってきたからでした。これまで詞はお年玉もバレンタインのお返しも、なんでも2つずつプレゼントしてくれたのです。

これまで扇言は、兄が自分と対面するのが嫌だから紙袋をかぶっていたのだろうとずっと勘違いしてきました。

しかし詞は、それは違うと否定してきます。
彼は、自分の顔を見せることによって扇言がみつきを思い出し、苦しめてしまうのではないかと懸念して素顔を隠していたのです。

扇言は、"森の一件以降、みつきも詞も自分に優しくなったけれど、それは罪滅ぼしの意味だったのだろう？"と長年の疑問をぶつけます。

あの時どう思っていようと、それまで疎まれていたというのは紛れもない事実。
それが扇言の心に幼少期からずっとひっかかっているわだかまりの正体です。

詞は、今は亡きみつきの本心はわからないけれど、その片割れ（双子）である自分は、少なくとも扇言を愛して愛してやまないのだと本心を打ち明けます。

その上で、片割れであるみつきもきっと自分と同じ思いであっただろうとも話してきます。

詞は扇言のことを疎んでいたのではなく、むしろ溺愛しすぎていたのです。
そのせいでみつきは扇言にヤキモチを妬き、彼女に対して良くない態度をとってしまっていたのでした。

しかし少なくとも海に流されたときも、森で迷子になったときも、迎えに来てくれた兄たちは扇言のことを疎んではいなかったはず。その時にはすでに、みつきの中でも扇言はかけがえのない存在の一つになっていたのです。

だからこそ、自身の罪を許せなかったみつきは、命を絶ってしまったのでした。

後日兄の本心を知ることができた扇言は、どこか穏やかな表情を浮かべながら灰仁にお礼を述べます。

それを聞いた灰人は、今回の「気遣い」のせいで扇言と2人きりになれなかった分、しっかりと扇言にセクハラをしてくるのでした。

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なんだか切ないような心温まるようなストーリーですね！今回は限りなくギャグが控え目……というかほぼありませんでした！ここ一番にシリアスな回だったと思います。

結局、扇言も詞も恐ろしいほどに優しくて不器用なんですよね。特に詞に関しては優秀そうなのに家族問題に関しては絶望的に不器用です。互いに言葉足らずすぎて数々の誤解を生みだしてきましたが、今回の灰仁のはからいでその誤解が綺麗に解けたみたい。灰仁って本当にこういう才能だけは秀逸ですよね！