今、きみを救いたい・第57話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ JOUR12月号

「JOUR」2022年12月号に掲載されている「今、きみを救いたい」第57話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

七恵によって振り回される人々

枯野先生の治療を受けてドMに転身してしまった五味山は、自分の悪行を全て世間に暴露して謝罪しました。自身が運営していたDV促進サイトを閉鎖しますが、サイトの会員は社会的地位が高い人間が多く、警察も全てを立件することはできなかったようです。

翔子は母・七恵と再び会うことになりました。悪戯に翔子を誘っているように見える七恵ですが、翔子も彼女が一体どういうつもりで今更自分に接触してきているのかわからず、戸惑っている様子です。しかし七恵が何気なく発した言葉は、翔子の心にショックを与えてしまい……。

七恵の件をノアに打ち明ける翔子。ノアは自分の父親と七恵が別れており、しかも父親のほうが一方的に捨てられた形であったことを知ります。さらに父親が別れを拒んでいたことや、別れた後もずっとノアの為にコツコツと貯金をしていたことを知ってしまいました。

ノアは不憫すぎる父親を恨み切ることができず、逆に七恵に憎悪を燃やします。

桃原村の人々の力強さに胸を打たれる白帆

五味山の悪事がついに明るみとなりました。モンスターのような夫の襲撃が止むとあって、街子もこれで一安心ですね。

白帆は街子から、桃原村がどういう村なのかを白帆に説明していました。街子いわく、この村はDV被害者のシェルターではなく、いつまでも被害者と言う名札をぶら下げたままではなく、自分たちの力で立ち直ろうとするための村なのだと語ります。

力強い街子や村人の気持ちに、白帆は胸が打たれている様子でした。

七恵の自由さによって周りの人間が傷ついてい行く

七恵はなぜか、今更になって翔子にかまいだしてきました。彼女の真意がわからない翔子ですが、とりあえず誘いには乗るようです。

しかし映画館の中で、七恵は翔子を捨てたことをまったく悪ぶれておらず、むしろ自分はちゃんと裕福な家庭に翔子を捨てたのに、その家を勝手にでて不幸になったのは翔子自身の責任だと発言します。

あまりにも自分勝手な発言に、翔子も怒りを顕わにし、七恵を見限っている様子でした。恐ろしいのは、七恵が自分の発言を失言だと思っていない点です。彼女は心のネジがどこか外れてしまっていますよね。

ノアの決意

これまで父親のことを恨んできたノアでしたが、実はその父親が七恵に振り回されていただけであり、子供たちのことを一番考えてくれていたのが父親だけだったことを知り、大きく動揺します。

ノアは憎悪の相手を七恵に切り替え、復讐を誓ってしまいました。しかももし自分が訴えられた場合は、翔子に弁護を頼むと言い出します……。ノアが完全に暴走し始めてしまったように感じました。

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今回は翔子と七恵が再び決別した重要な回でした。結局、翔子は七恵からこれまでの謝罪の言葉を期待して会っていたのかもしれません。しかし七恵にまったく罪悪感がないことを知り、失望したんでしょうね。

あとは五味山が自分の罪を世間に自ら暴露したのが意外すぎました。枯野先生の治療怖すぎますね。

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