今、きみを救いたい・第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ JOUR9月号

2022年8月2日発売の「JOUR」9月号に掲載されている「今、きみを救いたい」第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

DV夫に拉致される街子

夫から逃れて桃原村で事業展開をし、穏やかな生活を送っていたはずの街子（まちこ）。

しかし夫の五味山はそんな彼女の場所を突き止めて、襲撃してきます。しかもこともあろうに、その様子をライブ中継していたのです。

しかも視聴者は各界の著名人で有力者ばかりの模様。どうやら大学教授として社会的地位の高い五味山は、それなりの人脈を持っているようです。

五味山は街子のことを拉致し、「お仕置き」と称して体罰を与えようとしてきます。

ライブの視聴者から、お仕置き内容のリクエストがコメントされます。そこには、森の木に縛り付けて中で蛇責めにするという残虐すぎるコメントが書き込まれていて……。

大ピンチの街子ですが、そんな彼女たちの元に白帆と青矢が駆け付けます！2人は五味山のことを避難しますが、五味山は全く悪びれる様子もなく2人に喰ってかかってきました。

しかしその直後、五味山は突如胸の痛みを覚えてその場に倒れ込んでしまい……！？

五味山という男の正体

五味山は大学教授として地位も名誉も高い人物です。そのため各界の有力者たちと太いパイプを持っています。

つまり五味山に逆らえば各界から圧力をかけられ、社会的に生きてはいけない状況に追い込まれてしまうのです。

五味山はそれをいいことに、これまでDV被害に会ってきた女性たちの相談に乗る振りをして、最終的には彼女たちを脅し、いいように扱ってきました。これまで五味山の餌食になってきた女性たちは、泣き寝入りをするしかなかったのです。

五味山はDVを受ける女性たちの良き相談相手として世間で名を馳せてはいましたが、五味山にとってはその肩書は立場の弱い女性を捕まえるためのトラップに過ぎなかったのです。

街子が夫に逆らえない理由

各界に対して強い影響力を持つ五味山ですが、今回、五味山の妻・街子が彼に逆らえなかった理由は、別のところにありました。

街子が桃原村で立ち上げた事業は、花を使った商品開発の事業です。商品の中には、「ナツモモグサ」という桃原村の固有種と言われていた特別な草花がありました。

しかし実はこの「ナツモモグサ」は実は中央アジアから輸入された種類で、以前は危険薬物として指定されていたことのある特殊な草花だったのです。

そのことを突き止めた五味山は、桃原村で取り扱っている商品の原材料がそんないわくつきの草花であると世間に知れたら、桃原村の事業は一瞬にして衰退すると指摘してきました。

つまり、このことを公にされたくなければ自分の言いなりになれと街子を脅してきたのです。これが、今回街子が五味山に強気に出れない理由なのでした。

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街子は、桃原村の女性たちに対して、男に屈しずに前を向いて進もう！とポジティブな言葉をかけ続けていました。

しかし実際のところは街子も心に深い傷を負ったままで、DVのトラウマを克服できないでいたのです……。まわりには取り繕っている気丈な態度を見せてはいますが、心の傷と言うのは時間だけでは解決できないものなのだなと感じました。

白帆と青矢は街子のピンチをどう救うのでしょうか？2人は倒れた五味山に駆け寄ろうとはするのですが、街子が五味山の救助をしないでほしいと2人に頼み込むシーンもありました……。

街子の中のトラウマは、加害者の死でしか解決できない問題ということなのでしょうか。

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五味山の強襲によって、桃原村にピンチが訪れていました。街子は五味山に受けたDVの記憶...