うるわしの宵の月・第32話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜デザート 2024年8月号

「デザート2024年8月号」に掲載されている「うるわしの宵の月」第32話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

市村の複雑な家庭環境

夏の花火大会、秋の文化祭と、順調にイベントを回収していき、季節は冬になります。文化祭では市村が大胆にも宵との交際を公に公表する意外な展開を迎えました。

そのこともあって、宵と市村は学校で時折一緒にお昼を食べるようになっています。カップルらしい学校生活を横臥する宵と市村です。

そんな中、市村に進路調査希望表が配られます。忘れていましたが市村は宵の1つ先輩です。つまり、市村だけ1年早く学校を卒業してしまうわけで……。そのことを思うと宵も寂しさが拭えない様子。

もちろん市村は卒業後も宵との交際を続けたいと考えていました。なんなら一緒に住みたいとまで考えている模様です。

そんな中、宵が市村の複雑な家庭環境の一片を目の当たりにする出来事が起こり……？

市村と父親の確執

進路調査希望表や衣替えのこともあり、市村は実家へ寄って帰ると言い出します。大胆にも宵はそれに同行したいと願い出ました。普段なら市村の両親は2人とも不在の時間。しかし今日に限って市村と両親らは鉢合わせしてしまいます。そこで明らかになったのは、市村と父親の確執についてでした。

いつだって大切にされるのは兄だった

市村の父親は、いずれは会社を市村に継がせたいと考えているようです。しかし、その割には市村が勉学に本腰を入れずにフラフラしているため、市村の普段の生活を良く思っていない様子。父親はとにかく弾圧することで市村を支配しようとしている節が見受けられ、また市村もそんな父親を適当な言葉であしらう姿勢を見せています。どうやらこの2人の関係には溝があるようです。市村家は、優秀な兄に対する贔屓がすさまじく、弟の市村のことをずっと無下にしてきたようです。

叔父の言葉にヒントが

宵は、家庭事情を良く知りもしないくせに実家に行きたいと安易に希望してしまったことを後悔しました。思えば以前、市村の叔父が「市村は家庭に居場所がなかった」というニュアンスの発言をしていましたよね。それを聞いていたなら、市村が家庭に問題をかかえていることなんて容易に想像できたはずです。宵は、自分の軽率さを恨みました。

実際のマンガを無料で今すぐ読みたい方は電子書籍サイトの無料ポイントを使用するのがおススメ！

父親と市村の確執はありがちな問題に見えます。しかし、一見市村のことを大切にしていそうな母親も、なんだかんだで市村と兄のことを見比べている節が見受けられました。恐らく母親は、無意識的に市村のことを傷つけてしまっており、自分ではそのことに気づけていないのでしょう。若干、天然っぽさを感じる母親でした。

この流れでいくと市村は、、家庭に反抗したまま宵と一緒に通えそうな都内の大学に進学しそうです。ただその場合、親から学費を出してもらえるのかどうか謎ですね。

宵と市村が同じ大学に通う姿も見て見たかったのですが、道は険しそうです。

また、最新単行本8巻は、2024年8月9日（金）に発売予定です！お見逃しなく！