満州アヘンスクワッド・第76話のネタバレと感想｜コミックdays

「コミックdays」に掲載されている「満州アヘンスクワッド」第76話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

満州アヘンスクワッド・第76話のネタバレ

物心ついたころから、自分の家は貧乏であることに關（クワン）は気付いていました。

上流旗人たちに冷たい目線を向けられながら、小さい世界で地面を這いつくばるように生きてきた關。古い身分制にずっと固執しながら雇い主に媚びを売る両親も、それにあやかっている上流旗人も、何もかもが關は嫌いでした。

それでも体の弱い弟と両親と一緒に、關は必死に生きて来たのです。

しかし關が19歳になった時、両親が高熱に侵されました。病院に行きたくてもお金がなく連れていくことすら出来ません。両親は息絶え絶えながらも2人に、"誰に笑われても、どんな人に頭を下げても、生きてほしい。"と言い残すのです…。

弟を主人の奉公に出し、關は町の外へ稼ぎに行くことになりました。靴磨きでも皿洗いでもなんでもやるぐらいの覚悟で出て行ったのですが、女が満州で生きていくことは簡単ではありませんでした。

体を売る以外の仕事が中々見つからず、それでも生きていくためにその道を選んだ關。

しかし關の初めての仕事の相手は暴力を振るう男で、關はそいつを殴り飛ばし"やめてやる！"と逃げ出そうとしました。すると男は關を刺して、雨が降っている外に放り出したのです…。

助けを求めるも誰も助けてくれず、終いにはポケットを漁られ"何も持っていないのか。"と罵られる始末。自分の命の儚さを知った瞬間、誰かが關を止血し担ぎ上げたのです。

"耐えて！君を必ず助けるから！"

この日が關とノーマン・バーチとの初めての出会いでした。

 

治療を終えたノーマンに"お金はない。"と言った關。しかしノーマンは關にお金がないことを知っており、治療を受けられない人を助けるためにカナダから来たことを告げます。

医者になった当初、結核が原因で死んでいくたくさんの人を見送って来たノーマン。医療よりも高い貧困という壁にぶち当たった時、社会を変えたいと思ったのです。

その話を聞き、治療費を返す名目で關はノーマンの診療所で働くことになりました。

医学に興味を持つ關を"大事なものは心であること。神は見守ってくれている。"とノーマンは支持し、共産主義者であると同時にクリスチャンであることを告げます。

そこから關はノーマンに医学を教わることになりました。

1年後、随分と腕を上げた關に感心するノーマン。するとそこにノーマンを尋ね、誰かがやってきたのです――――。

 

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アヘンスクワッド・第76話の感想

關の過去めっちゃ重い…。って思ったんだけど、ここの登場人物の過去は大体重いって考えたら關だけじゃなかったわ。 でも關はノーマンが好きだったんだろうね。信頼も信用も全てにおいてノーマンに預けてたんだと思うの。

それこそ自分の生きる道とか、希望とか、全部ノーマンに預けてたんだろうなぁ。

今のリンと勇の関係にちょっと似ているなぁ。と思いました。だからこそ余計苦しかったわ。

關も買春しようとしてたのはちょっと驚いた。両親の生きていかねばならないって言葉もだけど、きっと弟を守りたかったんだろうな。とも思いましたよ。

あんな居なくなり際にそんな言葉残さないでよ(´;ω;｀)ってなっちゃった。それは關に対して酷すぎる言葉だなぁ…と。