金魚妻・蜂蜜妻②(9巻)ネタバレと感想

「金魚妻」9巻より投資妻のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

蜂蜜妻②(金魚妻9巻)のネタバレ

美津は東京から田舎に戻ると、家族や仕事仲間にお土産を渡します。コンクール本選でバイオリン演奏するチャイコフスキーの曲を練習している娘・ひまわりには、お土産は宅急便で送られてくるから、届くのを楽しみにしていてと笑顔で言います。

美津はひまわりの父親・赤石が学生コンクールで演奏した曲もチャイコフスキーだったとニコニコしながら伝え、赤石の写真を見せます。 赤石は投資家になっていたと聞き、複雑な表情をするひまわり。

美津はハチが女王蜂になれるかどうかは、孵る場所と与えられる餌次第だと例を挙げて、夢を叶えられるかどうかも適した環境を与えられた者の特権だと言います。そして、ひまわりが東京の音楽大学に入学するなら、赤石が学費も生活費も面倒を見てくれるため、赤石が諦めた夢を、ひまわりが引き継ぐべきだと伝えるのでした。

ひまわりはその日、初めて本当の父親・赤石とテレビ電話で話します。通話中に偶然やってきたのが今の父親・八郎。

ひまわりは急いで電話を切りますが、八郎はひまわりたちが何かを隠していると察します。ひまわりが八郎に一流の学校で学んで世界を目指したいという夢があり、楽器代を抜いても2085万円かかると伝えます。

美津はそんなひまわりのために実の父親が資金援助を申し出ていると打ち明けますが、二人で実の父親と密かに交流を持っていたことに八郎は激怒。その様子を見たひまわりは、音楽学校を諦めると言います。 実は通話が切れておらず、やりとりを聞いていた赤石がそれはあんまりだと発言します。

ひまわりは自分で将来を決められる歳なのになぜ反対するのかという赤石に、大事に育てた娘を荒波に放り込むようなことはできないと怒鳴る八郎。赤石は挑戦しない理由を人のせいにできることほど楽なことはない、お金はとにかく送るから使い道はよく話し合うようにと言います。

さらに、美津とは何もなかったから安心してくれと八郎が言うと、こんなやつはどうでもいいと吐き捨てる八郎。赤石がどうでもいいというなら自分と再婚してくれと美津へ言い出すと、八郎は通話を切って美津のスマホを鳥の巣に投げ捨てるのでした。

自室で一人音楽家になる道についてひまわりが考えていると、そこにお土産が届きます。それは、赤石からでコンクール用のドレスでした。

外のひまわり畑の前でドレスを着て、バイオリン演奏をするひまわり。家族が写真やビデオを撮ります。

そして家族からは、東京で赤石の世話になるべきだと言われます。八郎が反対したのは、ひまわりに逃げ道を用意しただけで、いつでもここに帰ってきていいんだという優しさなのだ、と。 ひまわりは東京の大学への進学を決め、赤石と笑顔で記念写真を撮るのでした。

 

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蜂蜜妻②(金魚妻9巻)の感想

登場人物がみんな優しくて、読み終わったときにほっこりとした気持ちになりました。 美津が月に一回上京し、前回上京したときには赤石と身体の関係を持っていたので、てっきり赤石に特別な感情があるのかと思っていました。

しかし、赤石から再婚しようと公開プロポーズを受けても、動揺はしても悩んでいる様子はなかったので、田舎での家族との生活に居心地のよさを感じているのでしょうね。実の娘ではないひまわりのことを真剣に思い、本気で腹を立てる八郎を見たら、確かにこれからも一緒に人生を歩んでいこうと思えます。

娘が辛くなったら逃げられる場所を用意するために反対してくれたのだとしたら、本当に素敵な娘思いのお父さんだなと思いました。