金魚妻・金魚妻⑧(8巻)ネタバレと感想

「金魚妻」8巻より金魚妻⑧のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

金魚妻⑧(金魚妻8巻)のネタバレ

新婚旅行も兼ねてイタリア旅行に来た圭一とさくら。 桜圭がくしゃみをすれば道行く人が声をかけてくれ、泣けばあやしてくれるイタリア人は、小さくてか弱いものを守ろうという考えの人が多いのだと圭一は言います。

ある町では金魚を金魚鉢で飼うことが法律で禁止されていたり、金魚すくいのように景品にすることが禁止されていたりするのだそう。

法律が必ずしも金魚にとっての正解とは限らないものの、金魚の幸せを人が考え無くなれば、金魚は不幸になると圭一は断言します。

二人が新婚旅行に行く数日前、元カレ・潤の家で性行為をし、満足した様子の優香。 優香はかつて生理のストレスで窃盗を繰り返していましたが、今は避妊リングを入れて心も身体も安定し、仕事にも打ち込めるようになりました。

夫と同じくらいの給料がもらえるようになると、前は気にならなかった家事分担が気になりだし、さらに夫・みのるは赤ちゃんがほしいと言っても行為をしてくれません。

それで腹を立てて元カレと不倫した優香は、自分だけが損をしたと感じると、目先の得しか見えなくなるのでした。家で損した分、外で得して、どんどん損を薄めれば夫婦は続けられると言う優香に、薄まったところで毒は毒だと言う潤。

怖いのは、毒が薄まると油断を招き、ある日突然崩壊してしまうことだと言います。

優香は金魚屋でさくらと話します。

さくらがイタリア旅行に行くと知った優香が、金魚屋は儲かるのかと聞くと、圭一は若いころから投資をしており、それで貯金をしているのだとさくらは言います。

そんな堅実な圭一が人妻のさくらに手を出すなんて、と優香が驚いていると、さくらは元夫との関係が冷えていたからと言います。

それでも、さくらは不倫中ずっと薄い毒のようなもやが心にかかっていて、それが辛くて夫と離れることにしたと話します。

そして、優香は辛くないのかと聞きます。優香はそこまで潤に対して本気ではなく、夫婦で積み重ねてきた思い出があるから離婚はしないと言います。

さくらの場合、元夫との結婚生活は拠り所になるようなキラキラした思い出はなく、圭一との夫婦の心の拠り所を作りにイタリアへ向かったのでした。

 

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金魚妻⑧(金魚妻8巻)の感想

毒は薄まっても毒で、油断を招き、ある日突然崩壊する...まさにその通りだと思いました。どれだけ自分の中で毒を薄めようと発散しても、毒は完全に消えず、いつかは自分の中で限界が来てしまうんでしょうね。優香の場合、不倫で自分の気持ちをごまかしながら夫婦関係を続けられるよう頑張っても、根本的な解決になっていないので、いつか絶対関係が崩壊すると思います。

もう一つ、なるほど～と思ったのは、夫婦関係を長続きさせるポイントが「心の拠り所になるような、キラキラした思い出があるか」という点でした！

確かに、夫婦で一緒に楽しい思い出が作れなかったら、何か問題が起きたときに一気に関係が終わってしまいそうだなと思います。

そういう意味でも、自分と本当に性格が合う人をパートナーに選ばないと、長続きはしなさそうだなと思いました。