涙雨とセレナーデ・第51話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜Kiss8月号

「Kiss」8月号に掲載されている「涙雨とセレナーデ」第51話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

孝章が怪我をしたと聞いた婚約者の雛子は、なんとか両親を説き伏せて彼のお見舞いへと向かいます。同行者にはノブと武虎を呼びました。この機会に陽菜と接触をしたいと考える武虎と雛子。そんな矢先、道中で変装している陽菜と菊之進にばったり顔を合わせました。

その日の夜、雛子から陽菜がお見舞いに来たことを聞いた孝章は頭の中でぐるぐると回る問題を無視し、ただ 陽菜のことを想って目を閉じます。一方その頃陽菜は、訪ねて来た武虎と タイムリープをした後のことを話しながら俯いてしまうのでした。

今回大きくは描かれませんでしたが、本郷の奥様。つまり、孝章の母がなにやら脅迫文を手にしていました。しかも、話の内容は孝章襲撃件。 どうやら奥様は孝章を失脚させるべく動いている様子がありました。そう考えると今回の襲撃は奥様がそばにいた。つまり、同様に狙われる可能性があったことから脅迫文を出した犯人だと思われない作戦だとも考えられますよね。実際、奥様に怪我はなく、狙い通り孝章は大怪我を負いました。この状況でもっと大きな事件、例えば婚約者で北峯家の令嬢である雛子になにか起きて、その責任を孝章に押し付けることが出来れば……失脚は確実だと思いませんか？

今までタイムリープを繰り返す度に陽菜と孝章の記憶には微かにお互いの存在が残っていました。それは武虎が言う通り、小さい頃のごく短い時間だからです。しかし、今回の場合は違います。しっかりと記憶がある大人で、長い時間を共にしています。もしもこのあとタイムリープしても記憶がなくなることはありません。それは陽菜だけではなく、孝章も同じ。このままではお互いにひどい傷を負うことになってしまいます。陽菜は記憶を奪うことを選択するのでしょうか？それとも孝章と共に生きる道を選ぶのでしょうか？

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いろんな人の思惑が絡み合っていますね。でも、一番は陽菜と孝章の想いです。本当はお互いを大事に想い合っているのに、家柄や立場でそれは簡単には叶いません。読んでいる私たちとしては誰もが幸せになる結末を求めていますが、きっと優しい陽菜は孝章が一番幸せになる道を選ぶと思いませんか？そう考えると胸がきゅーっと痛みます……。

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