涙雨とセレナーデ・第45話のネタバレと感想｜Kiss 12月号

2021年10月25日発売の「Kiss 」12月号に掲載されている「涙雨とセレナーデ」第45話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

涙雨とセレナーデ・第45話のネタバレ

孝章の母がオルブライトの愛人。その事実が理解できない陽菜。"本郷の母の「おタカ」がオルブライト邸にやってきたのは12歳の時で上海へ行く船上で章尚と会っていたはずだ。"そう言った菊之進に、"更にわけがわからない"と陽菜は混乱しています。

"おタカは人身売買の被害者で、水揚げを章尚がすることとなっていた。"と菊之進は続けます。しかし章尚は当時12歳頃だったおタカの幼さ故に水揚げはせず、身請け金も併せて払ってそのまま上海に連れて帰ったのです。

"ではなぜオルブライトが関係するのか。"そう言った陽菜に"おタカは上海から帰国したあと14歳で子供を産み、子供を本郷家に取り上げられた。親元に帰るもまた飢餓が起こったため、オルブライトの邸に身売りされたのだ。"と菊之進は答えました。

"しかしおタカは本郷との子供が居たこと、早苗がおタカに懐いていたこともあり、売りには出されなかったのでは。"と菊之進は続けます。"売りに出されず邸に留まるということは、新しい役割が与えられる。それがきっかけで事件が起こり、早苗とノアが事件を引き摺っているのではないか。"と菊之進は推測しているようです。

"ではなぜ手を縛られていたはずの座長が、オルブライト邸を燃やすことができたのか…。"

実は意識が戻ったノアに菊之進は、早苗とオルブライトのことを問い詰めたのです。問い詰めるままに話し出すノアですが、菊之進が目を離した隙に縛っていた縄を切って逃げてしまいます。

落ち込む菊之進を抱きしめることが出来ない陽菜は、今までの感謝を菊之進に伝えます。少し冷静さを取り戻した菊之進は、孝章にどの部分まで伝えるか悩んでいる様子です。

一方で、佐伯に本郷貿易の社内を案内してもらっていた孝章。1人部屋を与えられ、人身売買のことを考えます。自分にもそのお金で育った血が流れていることが許せないのです。

"陽菜を抱く価値すら自分にはなかった。"そう思った孝章は涙を零し、なお諦めることのできない恋心の強欲さを自分の父に重ねるのでした…。

病院で眠る座長。夢の中でおタカが"親になれなかったことがある。"と言っています。

 

そのまた別の場所で菊之進もおタカの話をしていました。おタカは自身が売られない代わりに、里から来た若い娘を騙し海外に送り出す役目をしていたのです。そんなおタカは心を病んでしまい、見かねた早苗が逃がそうとしました。

しかしその計画は失敗に終わります。おタカは片足を失うほどの大けがをしてしまったからです。そしておタカは、本郷の別邸に引き取られたようでした。"この事実を孝章が受け止めることが出来るとは思えない。"と菊之進は考えています。 一方孝章の元には父がやってきました。孝章は父に"オルブライト邸が燃えたのは知っているか"と問いかけるのでした…。

 

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涙雨とセレナーデ・第45話の感想

だんだんと紐がほどかれてきました。おお！ってなったり、あーそういうことね。ってなったり、えー！ってなったり。いろんな感情がたくさんわいてきましたが、やっぱり何よりも悲しい。って感情が強かったなぁ。と思います。

12歳のそこらの女の子が人身売買やなんやらさせられて、14歳で子供取り上げられて、んでもって最終的には身売りしなくていいから身売りさせろ。ってもうほんとに畜生以外の何者でもないですよね。見ていて苦しかった。

菊之進と陽菜の話だけでことが進んでいくのはほんとに見せ方がうまいなぁ。と思って読んでました。

あと孝章はちょー切なかった。陽菜を求めたっていいじゃん！って私は思うけど、そうもできない感情がいま産まれてきてるのは事実なんだろうねぇ…。