十億のアレ。～吉原いちの花魁～・第42話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ シーモア

「シーモア」に掲載されている「十億のアレ。～吉原いちの花魁～」第42話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

5年前、馴染みの男を刺した汐織を追ったのは安楽でした。異常とも言える用心深さで自殺を図った汐織を見つけた安楽ですが、隙をついて逃げられてしまいました。安楽にとって唯一の汚点である汐織は、その後アメリカで莫大な資産を手に入れています。

そんな汐織の姿に戸惑い、これからの自分について見つめ直し始めた三倉。一方アザミは汐織と顔を合わせてしまい––––––⁉

さすがとしか言いようがない汐織の行動ですね。馴染みの男を殺した後、汐織は自ら命を絶とうとしました。しかしそれを安楽に邪魔され、生きながらえると彼女は次にその恨みの矛先を吉原に向けています。 そのために安楽の手から逃れた後アメリカに渡った汐織は、資産家の妻となり莫大な共有財産を築きました。十分共有財産を稼いだ後は離婚し、汐織はその半分を手に入れます。

つまり汐織には、莫大な資金とビジネスを成功させるだけの優れた頭脳、そしてネジの外れた狂気があります。一体汐織の考える最後とは、どんな未来なのでしょうか？

汐織との再会で三倉は、今の自分に悩んでいます。安楽の言葉を信じ、汐織が死んだと思い込んでいた三倉。もしあの時、汐織の死を少しでも疑っていたら、事態はここまでにならなかったはずです。

しかし、汐織の死という事態が三倉を作ったのもまた事実。遊女と一線を置き、汐織の二の舞にならないように気を回す三倉は用心棒として、汐織の死をきっかけに変わり始めました。 そして、今もまた汐織の生存をきっかけに変わろうとしている三倉。これから三倉はどんな風に変わるのでしょうか？

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汐織の表情からは底の見えない闇を感じますね。それもねっとりとした張り付くような闇。覗き込んだだけで飲み込まれそうな闇ですが、そこを覗き込まずにはいられません。この闇は吉原をそして、アザミや三倉を飲み込むことになりそうです。これからの展開、目が離せませんね！

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