十億のアレ～吉原イチの花魁～・第35話のネタバレと感想｜シーモア

「シーモア」に掲載されている「十億のアレ～吉原イチの花魁～」第35話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

糀谷に抱かれたアザミは、山吹から"支配を見抜く力が必要だ。"と言われました。その言葉の意味が良くわからないアザミ。後日糀谷の約束をすっぽかしたお詫びを言いに行ってくれたスタッフの若崎に、アザミはおはぎを持っていきます。

アザミ型のおはぎを受け取った若崎は"これも俺たちの仕事だから。"と仕方なさそうに笑って、許してくれました。楼主にもアザミは謝りに行きましたが、怒られません。

仕事を放棄するようなことをすれば怒られて当然なのですが、糀谷には前回のこともあるので、楼主は気にしていない様子でした。

糀谷の予約をしばらく断ることにしたアザミを、若崎は悪女だと笑います。誰が見ても糀谷がアザミに想いを寄せているのは見え見えでした。"生かす殺さず、生殺し。" それでもキッパリ断れないのはなぜか、アザミは答えが出せませんでした。

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楼に戻ったアザミは中根の座敷に呼ばれました。部屋ではすでに中根が映画を見ています。床入りの代わりに映画を見ていようと誘われて、アザミは隣に座りました。

"アザミが必死に生きてる様が面白い。" 色ごとに興味の無さそうな中根は、アザミの生き様を見に来ていると言います。動揺が顔に出ているアザミは観念して、行きたくない客のところに行かなかったことを白状しました。 何も問題ないはずなのに、悩んでいる様子のアザミの目を中根は画面の方に向けさせます。

上映されているのはエドガー・ブレインという監督の作品。青島と交流がある監督の作品のため、アザミには見覚えがある作品でした。若いにも関わらず数多の賞を獲得しているエドガーの話をしていると中根はあることに気付きます。

アザミにはとことん甘い花扇の人々。彼女を自由にしていればどうなるかは、楼主や山吹にもわかるはずです。それでも叱ったりしないにはなにか理由があるのだろうと中根は推測します。"企みは分からないが、期待されているんだな。"と言って中根は画面に視線を戻しました。

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昼頃、あくびをしながらアザミが玄関に向かっていると来客がやってきました。なんとエドガー・ブレインです。その目的は、先日話していた映画への出演の話です。青島から紹介を受けたというエドガーは実際に会って、アザミしかいないと確信したと言います。

すでにイメージ図まで用意してきているエドガーに、思わずアザミは目を輝かせます。しかしとなりにいる木南も楼主たちも表情は暗いもので、渋々木南が口を開きました。

"アザミはこの映画に出られません。"。実はすでにエドガーからメールで相談を受けていた木南。彼は楼主に相談した上でアザミに黙って、その依頼を断っていました。

その理由は–––––⁉

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なんだかアザミは遊女としての自分と、本来の自分の間でぐらついているような気がします。糀谷はなかなか強烈な人ですが、その分ひきつけられる魅力もあるので、アザミはその間で揺れ動いています。 しかし、そんなアザミに店を引っ張る力を見出している楼主は山吹の後継にと考えていますから、アザミがどちらを選ぶかで話しは変わりそうですね！

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