十億のアレ～吉原イチの花魁～・第39話のネタバレと感想｜シーモア

「シーモア」に掲載されている「十億のアレ～吉原イチの花魁～」第39話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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つくしと会い、自分のなりたい姿が余計に見えなくなったアザミ。そして、三倉の右目にペンを突きつける、謎の男の登場。ですがそんな不安定な姿を誰にも見せることなく、アザミは集まった客たちの前で生け花を活けていました。三倉はその護衛です。

アザミが見事な生け花を披露する一方、会場を抜け出した三倉に声を掛ける人がいます。ペンを突きつけた男、安楽です。忘れることが出来ない足音に振り向いた三倉を、安楽はお茶に誘いました。本来ならここに居るべきではない人物からの誘いを、三倉が断れるはずがありません。

並んでお茶屋の前に座った2人。安楽があの時三倉を生かしておいてよかったと笑ったその時、目の前をアザミが通り過ぎました。助けたはずの女が不幸に落ちていると知った三倉の顔を、恍惚の表情で見つめていた安楽。アザミに会わせたくないと三倉は願いますが、なんとアザミのほうから声を掛けてきました。

幸いにも軽い挨拶だけをして去ったアザミ。しかし、安楽がアザミの客だと知らなかった三倉は顔を青くします。それに面白そうに口角を上げた安楽は、アザミとの夜を語りました。普通にしている分には遊女には見えないアザミ、しかし褥に入れば一転妖艶な女に変わるのは好きな男を想っているからだろうと安楽が囁きますが、三倉は青い顔のままそれを否定します。

"吉原の人間は邪魔な真実を話すことはないよ。"
そんな三倉に安楽はそう忠告を残すと、彼は姿を消しました。しかし、三倉には安楽の言葉の意味がわかりません。

一方、アザミは安楽のように三倉を名前で呼んでみたいと考えていました。しかし、それは叶わないことだと自分に言い聞かせます。三倉の胸の中にいるのはたった一人。勘違いしちゃいけないと言い聞かせていると、ふと気になる人物とすれ違い–––––––⁉

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ザ・もどかしすぎる展開です。本当なら早く遊女を止めて欲しいと願いながらもアザミのそばに居続ける三倉と三倉のことを思いながらも自分でストッパーを掛けているアザミ。もうこれはどの恋愛漫画にも言えることですが、早く話そうよ！言おうよ！と読みながら叫びたくなってしまいます。早く2人が幸せになればいいのですが、2人がいるのは魔境吉原。そうはいきません。
三倉の前に現れた安楽。そしてアザミの前に現れた謎の人物。嵐の前の静けさとならなければいいのですがーーー。

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