コレットは死ぬことにした・最新98話のネタバレと感想｜花とゆめ10・11号

2020年4月20日発売の「花とゆめ」10・11号に掲載されている「コレットは死ぬことにした」第98話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

コレットは死ぬことにした・第98話のネタバレ

祭りが終わった日―――。 同時にリニの母・スズリの命も、最後の日を迎えました。

スズリは村人たちい見守られながら送られます。

村には小さな墓が慎ましく建てられることに。

 

息子たちの活躍で祭りの戦に勝ち、上機嫌のまま行けたスズリ…。 リニは、もう少し時間があればもっと色々してあげられたのに…と後悔はするものの、母を看取れたことにどこか安堵しているような表情でした。

スズリを看取り、スズリとリニの親子関係をとりもってくれたコレットに、リニは感謝の言葉を述べます。

 

その後、診療所へ戻るコレットとトーヤン先生。 トーヤン先生は歩きながら昔話を始めました。 過去に何回かこの村に滞在したとき、スズリが毎日診療所に顔をだして食事や縫い物は足りているのかと世話を焼きにきてくれていたのだそうです。 恐らくリニと歳も近く同じ様に旅をしている自分に、息子の姿を重ねてていたのだろうとトーヤン先生は語ります。

トーヤン先生にとってスズリは特別な人の1人として心に残ったといいます。

　薬師にとって人の死は日常の一つですが、そんな中でもやはり心に残ってしまうような「特別な死」というものがあるということですね。

 

その夜、コレットは冥府を訪れます。

冥府ではガイコツたちにコツメくんにクロノス様にハデス様…勢ぞろいのお出迎えを受けます。

騒がしい皆の輪から抜けて、ハデス様とコレットは落ち着いた場所へと移動しました。

コレットがどこか落ち込んで疲れているのに気がついたハデス様は、自らお茶を入れてくれると言い出します。

ハデス様のお茶！？！？の…飲んでみたい…笑

お茶を入れながら、疲れているなら皆の前で無理に笑う必要はないぞと気遣ってくれるハデス様に、コレットはほっこりします。

お茶と一緒にハデス様がもってきたのはガイコツシェフが作ったクッキーです。 クロノス様の表情をしているクッキーの中には「ハデスさま♥」と形どられたクッキーが混ざっていました。

コレットはそれを見て思わずフフと自然な笑みを零します。

甘いお菓子と温かいお茶に癒され、コレットはハデス様にそっと寄りかかってしまいました。

なんだかとても疲れた様子のコレット。 スズリの死を、まだ自分なりに消化できていないのでしょう。

きっと今、ハデス様に心のモヤモヤを話せば聞いてくれるだろうし慰めてくれるに違いありません。

しかし、薬師である自分は…この気持ちを人に話すべきではない、薬師にとってはめずらしくない日常の一つなのだから自分で乗り越えなければいけない…コレットはそう考えています。

頭ではそうわかっていても、心のモヤモヤを晴らす手立ては、目を瞑って耐える以外他にないのでした。

 

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コレットは死ぬことにした・第98話の感想

薬師として知人を看取るというのは、こんなにも心をかき乱されるものなんですね。 仕方ないですよね…人の命を救いたいと願って薬師になるのに、人の死を看取ることもまた薬師の仕事なのですから…。

しかし、スズリさんはこれ以上ない最後を迎えられたとは思いますよ。 コレットにもリニにも何の後ろめたさもないと思います。 だってスズリさんは、最後の日も、空を仰いで笑っていられたのですから…。

久々にハデス様と2人きりのシーンが見れてホッコリしてしまいましたね。 それにしてもハデス様のいれたお茶…どんな味がするんでしょう！？ めちゃくちゃ飲んでみたいですよね。 意外とものすご～く優しい味がしたりして…。