コレットは死ぬことにした・最新111話のネタバレと感想｜花とゆめ6号

2021年2月20日発売の「花とゆめ」6号に掲載されている「コレットは死ぬことにした」第111話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

コレットは死ぬことにした・第111話のネタバレ

ある晩、村の大人たちによる話し合いの場が開かれることとなります。 その話し合いにより、「遍歴医をやりたいセラのため、そして村の薬師を途絶えさせないために村全体が協力をしてくれる」という話が決まりました。

それに伴ってポーラやセラたちもそれぞれ自信に目標を掲げることにします。 まずはポーラ、一人でも往診へ行けるようになるというのがひとまずの目標です。

コレットに付き添われて、ポーラは勇ましく初めての往診へと赴きます。

しかしポーラはこの後、往診とはどういうものなのかを身をもって知ることに…。 というのも、訪れた患者はすでに身体が不自由で動くことができず、寝たきりの状態だったのです。

自分で診療所へ行くことができないから往診という形をとるわけですからね、それもそのはずです。 行くところ行くところほとんどの患者が「寝たきりの状態」であるという現実。 それがポーラ的にはそれがちょっぴりショッキングだったみたいで…。

患者のおじいさんはポーラのことを見ながら、“あんなに小さかったあんたも往診にくるようになったのか、俺もこんな身体になるわけだ…”と感慨深く呟きました。

「老い」の現実を目の当たりにして少しションボリとするポーラですが、診療の最後に皆が言ってくれる「ありがとう」という一言が、彼女の背中を後押ししてくれます。

そのおかげで、ポーラは落ち込むことなく前向きに往診の練習に励むのでした。

 

コレットとポーラが歩いていると、小川の向こうではポーラの父・タイラが子供たちに字を教えている真っ最中でした。

和気あいあいと文字を学ぼうとする子供たちの姿はコレットたちの目に微笑ましく映ります。

次を繋いでくれる子供たちの存在は、コレットたちに漠然とした安堵を与えてくれます。 “きっとこの村は、大丈夫”だと―――。

 

これっとはふとポーラにいつか結婚する気はあるかと質問してみます。

赤面していつかはするのかも！？と答えるポーラ。 そもそも彼女は恋というものをしたことがないようですが、乙女なりに結婚には憧れを抱いている様子でした。

コレットさんは？というポーラからの切り返しがきますが…コレットの頭には漠然と「できない」という言葉が浮かんでいます。 なにせハデスは神様で自分はただの人間です。 結婚したところでどう暮らすというのか…。

現にコレットは現実世界で薬師としての仕事に明け暮れる中、もう何日も冥府へ降りていけていません。

毎日毎日「会えなくてもしょうがない」と自分に言い聞かせる毎日。 井戸へ飛び込もうと思っても背中の薬箱が異様に重く感じてなかなか思うように動けません。

ある晩コレットが井戸にもたれ掛っていると、なんと中から突然コツメが現れます！

コツメは冥府の皆からの手紙を携えて上がってきたのでした。

その晩、布団の中で皆からの手紙を微笑ましく読むコレット。 初めて受け取るハデスからの手紙は、どこか詩的で美しい言葉の並びで、読んでいて心地の良いものでした。

コレットは彼の手紙を抱きしめながら眠りにつきます。

歳をとっても可愛いおばあちゃんになりたい…ハデス様にずっと好きでいてもらえるようなおばあちゃんに…コレットは眠りに落ちながらそんなことを考えていました。

 

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コレットは死ぬことにした・第111話の感想

いや～今回は絶妙に切ない回でしたね…。 結婚問題に直面しているコレット。 しかし彼女の中ではすでに答えが出てしまっているようです。 人間と神様が結婚できるわけはない…ハデスと相談するまでもなく彼女はそう決めつけています。 よしんば一緒になったとしてもコレットだけがどんどん歳をとりいずれは別れがきてしまう…。 それはハデス様からしてみれば最愛の女性を失ったまま永遠に生き続けるということにもなってしまいます。（そもそもハデス様に生きているという感覚があるかは謎ですが）

いや～こればっかりはやっぱりどうにもならないのでしょうか…。 何とかしてコレットも冥府の人間になるとかは…無理なんですかねー？