コレットは死ぬことにした・最新101話のネタバレと感想｜花とゆめ16号

2020年7月20日発売の「花とゆめ」16号に掲載されている「コレットは死ぬことにした」第101話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

コレットは死ぬことにした・第101話のネタバレ

遍歴医の村―――。

祭りを成功させ、母スズリを天へ見送り、リニは再び旅立ちます。 4ヶ月間スズリを見守ってきたトーヤン先生も、リニの隊に同行することになりました。

これでこの村に遍歴医として滞在するのは、コレット一人となります。

 

祭りが終わった途端、村は何時もの長閑な雰囲気に戻っていました。

火事…育児…畑仕事…大工仕事…漁に家畜の世話。 各々が自分の仕事に明け暮れる日々。

コレットもまた、医者として診療所で己の役目を果たしていました。

 

と、そんな折―――。 診療所に尋ね人が。

短い髪に、男物の煽服を来て、馬に乗ってきた長身のその人物。 “彼女”の名前はベレーです。 そう、まるで男のような身なりですが、彼女はれっきとした女性。

女性の遍歴医というだけでも珍しいのに、一風変わった風貌のベレーに、コレットはテンションが上がります。

 

ベレーに村の中を案内するコレット。

村の人々は女性ながらに男の身なりをするベレーを「変わり者なのではないか」と疑っている様子です。

途中、ある男の子が二人の後ろから声をかけてきます。 本当だ、後ろ姿は男で腕を見たら女だ、なんだそのどっちつかずは！と失礼な物言いをしてくる男の子。

よく見れば顔中、怪我だらけです。

医者であるベレーとコレットはすぐさま男の子に駆け寄り手当をしようとします。

しかし男の子は、えらそうにするな男女！といってベレーのことを拒絶。

 

するとこの男の子の父親らしく男がやってきて、男の子を怒鳴りつけます。 どうやら彼を殴ったのはこの父親のようです。

村の伝統の祭りをバカにしたために、躾の意味で殴ったのだとか。

何やらこの親子には事情がある様子。

ベレーは一旦彼らを診療所へ招き、手当をしながら話を聞くことにしました。

 

男の子は村の祭りの乱暴っぷりがどうも苦手なようで、自分は祭りに参加したくないという主張があるようです。 それを祭りを重んじる父親から窘め続けられているといった状況の様子でした。

ベレーは父親に、村の大切な行事を侮辱するのは確かによくないことだけれど、大事な村の子供として彼の考えも尊重してあげられないかと言葉をかけます。

何を隠そう、ベレーもまた、親からその男っぽい身なりを否定されて街を出てしまった過去がある遍歴医だったのです。

長い髪を我慢して毎日結うことはできる…だけどそれが苦痛だと親に理解してもらえないのは辛かったと、ベレーは騙ります。

子供のことを否定しないであげてhしい。 彼らしさを尊重してあげてほしい。 ベレーはそう父親にお願いします。

男の子は、祭りの乱暴さは嫌だけれど、今年のコレットたちの偽物宝刀作戦のようなものは面白かったと語り出します。

コレットはここで男の子に、作戦参謀になるのはどうだと提案。 男の子もそういうのなら祭りに参加してもいいかも…と言い始めました。

 

体と心の治療を終えて親子は帰っていきます。 互いに謝りながら…すれ違う互いの誤解を解きながら。

 

それを見送るコレットとベレー。

コレットはベレーに、傷の処置も早くて話し方も大人で本当に勉強になると言葉をかけます。

ベレーのように色んな先生に遭えるから、遍歴医は面白いとコレットはニッコリ微笑みました。

その笑顔にベレーもまた、心を絆されるのでした。

 

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コレットは死ぬことにした・第101話の感想

今回も心温まるお話でしたね～！ リニとスズリの話のときは始終泣きっぱなしでしたが…。 打って変わってこんなにホッコリできるお話が待っているとは…！

それにしても次の遍歴医がくるの…早いですね！ トーヤン先生は四か月もいたそうですが、コレットはなんだかそろそろ旅立っちゃうんじゃないかと思わせるくらい展開が早いです。 まだここにき一週間も経っていないのにね…。

ベレーは男性のような身なりをしていましたが、心はとても温かい女性らしい人物でした。 時に厳しくたしなめてくれたり、時に温かく包み込んでくれる…そんなベレーはまさに医者が天職なのではと思わせるほど良いお医者さんっぷりでした！