わたしの幸せな結婚・小説ネタバレ全話まとめ

王道となるストーリーだからサクサク読める 虐待を受けて育った美世が、少しずつピュアな心を取り戻していく姿に切なくなるファンタジー要素もあるけど、設定は和風シンデレラストーリーだからラストまでベタな設定だと感じました。 明治・大正ロマンというレトロな時代設定だから、飽きずに読めたかなっと感じさせました。時代背景から気難しい文章になるのかと思いきや、異能についてはそこまで詳しく深掘りされて書かれているわけではないので、ささっと読めました。 美世と清霞のやりとりもシンデレラストーリーだから素敵ですし、異能者のバトルも激しくて好みでした。 これくらいのデットヒート展開は期待していたので、読んで満足度は高かったですし、まだ謎が残されているようなニュアンスは次回に期待も持てました。

自分の人生とカブる感じがとても共感することができた 小説版「わたしの幸せな結婚」は、異能を業とする名家に、異能を持たずに生まれてしまった美世。読んでいて、とても自分の今までの人生カブる感じがして泣けてきましたし、寂しくなりました。 自分も医師の資格を持つ両親に生まれましたが、全く勉強ができなかったため、父親からは虐げられ続け、家にいるのが家族の扱いではなく、使用人のような扱いをされていました。 この小説を読んだ時には、美世の家から逃げ出したい気持ちがすごくわかる気がしました。美世は結婚してからも厄介者当然の扱いを受けてしまうのですが、少しずつ心を取り戻していく姿に、読んでいて応援したくなりましたし、気が付けば読み終わっていたほど集中していました。 異能者バトルも文字を読むだけでも、とても激しい感じが伝わりましたし、とても面白い小説だったと感じています。

どんどん幸せになっていくのが良い 主人公の立ち位置が本当に可哀想だなとは思いました。 特殊な力がある家系に生まれたのにもかかわらずなんの能力も持たずに生まれてしまったということで人生が大きく変わってしまい家族に邪険に扱われたり誰にも関心を持たれなかったりと散々だなと思いました。 また、嫁いだ先は悪名高いところで最初はどうなってしまうのか不安だったのですが、すごくいい人で悪名というのはあまり当てにならないなとは思いました。 また、嫁いだ先の旦那さんはわがままな人ばかり会ってきたので主人公に対して興味を惹かれるというのも少しかわいそうだなと思いました。 わがままな人しか会えないしどうしてもよく深い人はがりなのはすごく不運だなと思いました。しかしながら、お互いにだんだん幸せになっていくのか良いです。

王道シンデレラストーリーで引き込まれます 最初はあらすじを読んで良くあるベタな展開の小説かと思ってあまり期待しておりませんでした。 しかし実際に読んでみると展開は確かにベタなのですが、ベタなだけにとどまらず異能力要素などファンタジー展開もあり、文書の綺麗さや先の気になる展開に物語に引き込まれていきます。 またキャラクターもしっかりと立っており、主人公側の登場人物の優しさや素敵さがきちんと描かれているのはもちろんですが、悪役側もすごく嫌な性格をしていますが、勧善懲悪なストーリーなため見ていて気分が悪くなることもなく、とても気持ち良く読める作品です。 女性向けの作品ではありますが、男の私が読んでもとても引き込まれるため、男性でも楽しめる作品に成っております。

シンデレラストーリーでは決してない SNSの広告で出てきて興味本位で購入しました。元はありきたりな恋愛小説と思っていたんですが、話を読み進めていくうちに主人公・美世と、旦那様との距離が縮まっていく様がとても初々しくて恋愛小説としての要素も素晴らしいです。 また、美世の生家との確執から生まれた事件もとてもハラハラして、あっという間に読み終わってしまいました。 一見するとシンデレラストーリーのような感じのする物語ですが、私はこれはシンデレラストーリーではなく、美世が自分の人生をあきらめずに一つ一つ人生を丁寧に歩んできた結果が作り上げた幸せだと思いました。タイトル通り、美世にとっての幸せな結婚ではありますが、美世の夫である清霞にとっても幸せな結婚であり、二人に関わる人間にとって幸せな結婚であると思いました。 2巻3巻と読み進めていくと、これから先訪れるであろう困難を想像すると2人を案じてしまいますが、2人ならきっと幸せな形で物語を締めくくってくれるのではないかと思います。

個人的には小説の方が心情が丁寧に描かれていて好きです 「わたしの幸せな結婚」はもともと漫画を読んでハマり、続きが読みたいと思った時にまだ途中までしか出ていなかったため、小説版に手を出したのがきっかけです。 どちらもそれぞれ絵で魅せるか、文章力で読ませるかストーリーは同じでも少しづつ違いがあるため両方を比較して読んでみても面白いと思います。例えば漫画では婚約者に贈るために悩んで選んだ髪紐の色が何色なのか描かれていませんでしたが、小説版を読む事で髪紐の色を知る事が出来てちょっと得した気持ちになりました。 個人的には小説版の方が心情が丁寧に描かれているので好きです。あと「わたしの幸せな結婚」は最初はぎこちない2人の距離が縮まっていく恋愛小説でもありますが、異能というファンタジーな要素もある事で、この先どうなるんだろうというワクワク感も要素に加わり、続きが気になって仕方がない作品です。