金魚妻・金魚妻①(1巻)ネタバレと感想

「金魚妻」第1巻より金魚妻①のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

金魚妻①(金魚妻1巻)のネタバレ

専業主婦・平賀さくらは出社前の夫・卓弥に金魚を飼っても良いかと訪ねます。 卓弥は好きにすればと目も合わせず言い放ち、家を出ていきます。

金魚屋「金魚のとよだ」を一人訪れたさくら。 さまざまな金魚が水槽で泳ぐのをみて、自然と笑みがこぼれます。ここのところずっと通っているさくらに、店長の圭一が声をかけると、さくらはやっと夫から許しをもらえて今日こそは買うことを決心してきたのだと言います。

しかし、まだどの金魚にするかは決められていない様子。圭一は長い付き合いになるはずだから、ゆっくり選んでいいと笑顔で言ってくれるのでした。

その日、まずは大きな水槽を購入したさくら。 一週間かけて金魚に適した水を用意しようとするさくらですが、帰宅して大きな水槽を見た卓弥は激怒します。

さらにここは自分の家で、自分が働いてローンを払っているのだと言い放ち、水槽を返品するか、さくらが家を出ていけと怒鳴ります。 さくらは仕方なく重い水槽を持って、一人金魚のとよだへ向かいます。

さくらが金魚のとよだへ息を切らしながら到着すると、圭一がシャッターを開けてくれます。 圭一は状況を察し、返金しようとしますが、勝手な都合での返品だから返金は要らないとさくらは主張。

そんなさくらに圭一は、普段はお客さんは入れない、金魚を飼育しているお店の屋上に水槽を置き、金魚を飼うことを提案します。 さくらはたくさんの金魚が泳ぐ姿を見て、綺麗だと喜びます。

そして優しい言葉をかけてくれる圭一に、さくらは卓弥の浮気を打ち明けます。 そして、綺麗ではないという理由で里子や金魚すくい、肉食魚のエサになる「ハネ」という選ばれなかった金魚たちを飼うことにします。

さくらが金魚を水槽に移そうとすると、金魚が跳ねて地面に落下。 圭一が救い上げますが、鱗が数枚はがれてしまったようです。圭一は塩水を用意し、塩水浴をすれば金魚にとって快適で鱗も再生するから気にしないでと言います。安心して泣くさくらの頭に優しく手を置く圭一。さくらはもう少しここにいたいと言い、圭一と身体の関係を持ちます。

その日以降、携帯の電源を切り、家に帰らず金魚屋で過ごすさくら。 塩水で気持ちよさそうに泳ぐ金魚を嬉しそうに見つめるさくらに、圭一はさくらも元気になるまでここにいていいと言ってくれます。

卓弥と浮気相手には浮気の証拠を送付。浮気相手は本気じゃないからと言って去っていきます。

卓弥はさくらがよく訪れていた金魚屋を訪れますが、圭一はさくらのことは記憶にないと回答。 その頃さくらは、自分と同じようにすっかり元気になった金魚を見て笑うのでした。

 

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金魚妻①(金魚妻1巻)の感想

頻繁に金魚屋を訪れては金魚を眺めていたさくらは、きっと自由に気持ちよさそうに泳ぐ金魚に対して憧れのような気持ちを持っていたのだと思います。 夫の要求で専業主婦になったにも関わらず、専業主婦のくせにと文句を言われ、意見も尊重されず、夫は自分より綺麗な女性と浮気...。そんな辛くて寂しい毎日の中でたくさん傷つき、すぐにでも抜け出したかったのでしょうね。

さくらは圭一との出会いがきっかけで、圭一の優しさのおかげもあって、ようやく夫との生活から開放されます。 そして、夫との生活で身も心も傷ついた自分と、鱗がはがれて傷ついた金魚が一緒に回復して元気になっていくのを実感し、すごく幸せそうに笑っているのが印象的でした。

夫も浮気相手に即関係を切られて、さくらを探しているようですが、もう遅いですね。さくらは絶対に戻らないと思います。夫が自分の行いをとことん後悔してくれたらいいなと思います。