君を愛した10年間・第55話のネタバレと感想｜comico

「comico」に掲載されている「君を愛した10年間」第55話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

君を愛した10年・第55話のネタバレ

真っ白い病室―――点滴に繋がれたまま、知念が目を覚まします。

傍らには祐樹の姿がありました。 どうやら長いこと知念のことを見守っていた様子です。

うっすらと目を開けた知念に、祐樹はすぐに反応します。 知念の額に手を置いて熱を測り、まだ少し熱っぽいと呟きました。

知念は、夢に久方ぶりに両親が現れたのだと話してきます。 苦しそうに咳をしながら、両親は自分のことがもういらないと思っていたと呟きました。

祐樹は知念の頭を撫でながら、こんなにいい子を要らないわけないと話します。 そしていったいいつ自分と一緒に沖縄へ言ってくれるのかと質問してきました。

知念はその質問に、自分の方が聞きたいと答えます。

祐樹は知念に軽くキスをしながら、せめて残された時間は彼の傍に寄り添っていたいと心の中で願っています。

 

2人はその後、沖縄へと発とうという話をし、点滴を終えた後に退院してひとまずは車で家に帰ることに。 車の中で移動中に祐樹からお菓子を勧められる知念。

知念は健康食品ばかり入っている収納箱の中を見て、こんなの見られたら彼女を気遣っている男だと思われると祐樹を指摘します。

祐樹はそれに実際にそうだと微笑みながら答えました。

道中…知念は軽く口から血を吐いてしまいます。 それを見て目を見開く祐樹ですが、知念自身は落ち着いた様子で前は大量に吐血していたからこれくらいは大丈夫だと話しました。

祐樹は本当に大丈夫なのだろうかという不安は正直あったものの、あくまで知念の意思と希望を尊重しようと考え、車を止めることはありません。

代わりに帰ったらレバーを食べて血を補おうと彼を労わります。

その言葉に知念は過去にも涼生に同じようなことを言われたことを思い出し、視線を伏せます。 なんだか切ない気持ちになりながら、心の中でレバーかぁ…と呟くのでした。

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君を愛した10年間・第55話の感想

もはや読者たちも逃れられない知念の死を祐樹と共に見守る的な気持ちに陥っているのではないでしょうか。 涼生のことを思い出してしまうということは、やはり心の中にはまだ涼生の存在が強く残っているんでしょうね。 きっと祐樹はそんな「割り切ることができない知念の本心」「避けられない彼の死」もろもろ全てを受け止めた上で、最後の日まで共にいようと考えているのだと思います。

知念は頑なに涼生とは会いたくないようですが、その本心は一体何なのでしょうか。 会わずして死にゆくことで、自分の死を涼生に刻み込みたくないのかもしれません。 もしかしたら彼の心の中で永遠に行き続けたいとねがっているのかもしれませんね。

いずれにせよ直接的な心理描写があまりないため、全てが憶測でしか語れませんが…。

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