復讐の未亡人・第76話②のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「復讐の未亡人」第76話②のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

バレエを始めようと意気揚々の和代達に、密が苦言を呈す

自宅マンションの中を改築して、練習スペースや防音完備などを着々と進める和代。彼女はすでに、「自分が才能を見出した凛がバレエダンサーとして成功する」という夢に執着し始めているように思えました。

和代は隣や上下の部屋の住人に挨拶周りに行き、練習による騒音の度合いをしっかりと確認します。住人達の立ち合いの元、音を図る計器を使って「問題ない騒音レベル」ということを証明し、本格的に凛にバレエを習わせる準備が整いました。

しかしここで水を差してきたのは、密です。密は、自分たちがしていることは凛を助けるための行為とはいえ「未成年者略取」という犯罪行為に当たりかねないのです。

密が懸念していることはずばり、バレエによって凛が有名になれば、必然的に凛の居所がバレてしまうという点でした。

そのため密は凛に対し、本当にバレエがやりたいのかと真剣な質問をします。確かにこれまでの流れでは、凛の才能を見出した和代が半ば暴走気味に凛にバレエを押し進めていました。

果たして密の質問に対する凛の答えとは……。

密と和代の罪

2人は凛を救うために自宅に招き入れています。しかし事情がどうあれ、その行為は見方を変えれば「誘拐」にあたってしまう可能性もあるのです。

密は自分たちがやっているのは、「未成年略取」という行為だと指摘してきました。未成年者を略取または誘拐した者は、3年以上の懲役に処されるという法律がきちんとこの国では定められているのです。

密が懸念していることは、凛がバレエダンサーとして有名になれば自分たちの略取行為が公となり罪に問われ、凛が家族の元に強制的に返されてしまうのではないかという点でした。

和代の反論

それに対して和代は、自分たちがやっているのは「凛の緊急避難」に過ぎないと主張します。刑法第37条では、自己または他人の生命や自由に対する危険を避けるためにやむを得ずした行為は、罰則の対象にならないといった趣旨の法律が定められています。

和代は、自分たちが凛を匿っている行為は、この刑法にあてはめられると反論したのです。

虐待の証拠がないことが致命的な欠点

密はそれに更に反論。凛の身体には虐待を受けた証拠が残っておらず、写真などにも傷の痕跡を残していないため、そもそも凛が虐待を受けていたかどうかを証明することすらできないと言うのです。

ここまでくると密の意見に反論できなくなる和代。

しかし2人は、最終的な決断を凛自身に迫ります。バレエを習うことの危険性を十分提示した上で、凛が本気でバレエをやりたいのかどうかを尋ねているというわけです。

果たして凛はそんな2人にどのような返答をするのでしょうか。

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和代の勢いに飲まれてバレエの話がトントン拍子で進んで行ってしまいましたが、和代も凛も最も重要な問題についての考えが失念していたようです。

しかしそれを踏まえて、凛は予想外の決断をします。それに対する凛の対応がまた大人すぎるというか……凛のことを本当に考えているんだなぁと感じられるシーンがラストページを飾っており、胸に湧き上がるものがありました。

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凛にバレエを始めさせるため、和代は意気揚々と環境や道具を揃えていきます。そんな中、凛...