復讐の未亡人・第70話のネタバレと感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「復讐の未亡人」第70話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

「芥子粒夫人(ポストマニ）」

ポストマニは元々はインドの民謡にでてくる登場人物です。 宮殿で優雅な暮らしをする美しい女性のポストマニ。 しかしポストマニの正体は……ネズミでした。

ポストマニは自分がネズミであることを悲しみ、魔法使いに頼んで次々に別の生き物に姿を変えていきます。

ネズミの時は猫に怯えていたから、猫になりたい。

しかし猫になったら今度は犬が恐ろしい。

犬になったら、怖いものがない代わりに飢えに苦しむことに……。

今度は試しに猿になってみた。 すると「神の化身」ともてはやされるようになり、食べ物を施され崇められるようになった。
猿の生活はいいものだったけれど……猿はメスを発情させるためにオス猿が子猿の命を奪う習性がある。

その残酷さに耐えかねて、次は猪になってみた。

怯えて暮らすことも、同種の子供の命を奪う必要もない猪の生活。
しかし、雑掌性でクズの根やミミズや虫なども食べる猪の生活は、一度猿の生活を知った者からすると耐えがたいものがあり……。

最後にねずみは魔法使いに、美しい人間になりたいと願います。
そうして美しい人間の女性になったねずみは、身分を偽りインドの王様と結婚をして宮殿で幸せな生活を送るのです。

そんな民謡話を和代から聞かされる凛と萌愛。
2人は、"元々ネズミだった女と王様の価値観が会うのだろうか？結婚してうまくいくのだろうか？"と疑問を抱いていました。

和代はその疑問の答えを2人に教えます。
一夫多妻制のインドの王様からしたら、政治にも興味がなく一切口答えをしない、美しいだけの女が最も妻として都合がよかったのかもしれないと答えます。


2人はポストマニ姫の話の続きを和代にせがみますが、学校に行く時間だと和代に急かされて名残惜しそうに家を出て行きました。

和代が見送りのために玄関から出ると、隣の家のドアが開きました。 中から出てきたのはお腹が大きくなった蜜です。

蜜は凛が迷惑をかけて申し訳ないと言いますが、和代は"自分もちゃっかり楽しんでいるから別にいいのだ。"と答えます。

さらに和代は、"もしこの先あの子の親が現れたらどうするつもりなのだ。"と蜜に質問してきました。
もしかしたら親たちは自分たちのことを棚に上げて、蜜たちを誘拐犯呼ばわりしてくるかもしれません。

そうなったらどうしますかと蜜は逆に和代に質問します。

和代はその光景を思い描きながら、もしそうなったら親たちをどうしてやろうか……と考えるのでした。

凛はその後、学校の図書室でポストマニ姫の物語の結末を知ります。

宮殿で優雅な暮らしをする元ネズミのポストマニ姫。
幸せであるはずの人間の姫の暮らし。

しかし、ポストマニ姫はいつか自分の正体や嘘が周りにバレるのではないかと、日々怯えて暮らしていました……。

ある日彼女が湖畔で休憩していると、野生の小さなネズミが近づいてきます。 ネズミを追い払おうとするポストマニ姫。

すると野生のネズミは、"おまえは母親の顔を忘れたのか。"と言い出したのです……。

結局ポストマニ姫は自分の嘘がバレることを恐れて、湖に身を投げて自ら命を絶ってしまいます。

学校のホームルームの時間で。
最近起きていた、小学生女子の行方不明事件の話がでてきます。

その小学生女子はネットで知り合った男性の家で半年間暮らしていたのだとか。 ニュースではそれが「誘拐事件」として取り上げられていました。

生徒たちは、被害者側である小学生も「SNSで助けを呼ぶなんて馬鹿すぎる」「親が馬鹿だから子供も馬鹿なんだろう」とコケおろして笑っています。


本当の両親の元を離れて見ず知らずの人の家に世話になっている……それが誘拐事件として扱われていた……。

誘拐扱いされていた小学生と似た境遇にある凛は、大笑いする生徒たちの中でただ一人冷めた表情をしているのでした。

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本当の両親が凛を引き取りに来たら……。 そしてその際に密や和代のことを誘拐犯呼ばわりしてきたら……。

確かに凛がどれだけ弁明しようとしても、形式的にはこれも「誘拐事件」として扱われてしまうのかもしれませんね。

そんなことになったら和代が黙っていなさそうだけど。

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