執事・黒星は傅かない・第36話のネタバレと感想｜花とゆめ10・11合併号

2021年4月20日発売の「花とゆめ」10・11合併号に掲載されている「執事・黒星は傅かない」第36話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

執事・黒星は傅かない・第36話のネタバレ

互いの素性を知らぬまま身の上話をする黒星の父・オリヴァーと紫。

オリヴァーは、家庭を顧みることができなかったことを長年悔やんできました。 しかし息子の黒星にはオリヴァーの本心が明かされることはなく、親子間の亀裂はどんどん広がっていってしまっていたのです。

オリヴァーは涙を流しながら、空へ旅立った元妻にはもう会えないけれど、息子はまだ同じ空の下にいるのだからどうにかして確執を取り除きたいとは考えていると話します。

しかしオリヴァーは家族との付き合いが不得手で、ついつい息子に対して上から目線でものを行ってしまうのだとか。 加えて息子からは完全に嫌われているため関係修復はかなり困難だと話します。

紫は自分の両親が事故に遭って突然自分の前からいなくなってしまったことを思い出します。 そして、人はいつ会えなくなるかわからないのだから、ちゃんと息子さんと会って話し合ったほうがいいと思いますと真剣な眼差しで訴えかけました。

オリヴァーは紫の言葉に胸を打たれます。 本当は息子が日本からイングランドに来たと聞いたときから、一刻も早く顔が見たくて自主退院をしたのだと言いだしました。 六年ぶりに息子に会えると思うと動機がして…とはぁはぁと息を切らすオリヴァー。

なんだかこの反応…どこかで見た覚えがある紫。 そう…黒星とオリヴァーの反応はまさに瓜二つだったのです。

 

その後、黒星が2人の前に現れ、オリヴァーと紫は互いの素性について察することとなります。 改めて自己紹介をする2人。

黒星からは、素性もしらずにそんな立ち入った話をしていたんですかと鋭いツッコミが入りました。

黒星は紫のほっぺをつねり、バレバレの尾行をしていたかと思えば急に消えてオリヴァーと接触しているなんて…振り回される自分の身にもなってほしいとちょっぴり怒っている様子です。

オリヴァーはそれを見て、こら黒星！紫お嬢様になんてことを！と言います。

黒星は、「その呼び方」を今も守ってくれているんですねと言いだしました。

そう、親子であるにも関わらずファミリーネームでしか呼び合わないことには理由がありました。 八年前、黒星は母親が無くなってイングランドに帰ってきたときに、オリヴァーに自分を二度と名前でよばないようにと警告を発したのです。

黒星はこれまで下の名前で自分を呼ぶことを誰にも許していません。 作中でも黒星の名前はずっと伏せられてきました。 黒星は…オリヴァーにつけられた名前は母が死んだときに捨てたのだと言い捨てます。

オリヴァーは黒星との関係を修復したいと考えてはいましたが、いざ彼を目の前にすると上手く接することができずに、つい心にもないことを行ってしまうようです。

ぷるぷると震えながら、息子に会うのは全然楽しみでもなかったと話すオリヴァー。 紫はそれを見て、オリヴァーはそうとうなコミュ障なのだと察しました。

黒星は、オリヴァーの家庭を顧みない生き方を否定するつもりはないけれど…自分は一生オリヴァーを許さないと強い攻撃の言葉を発します。

しかしそう語る黒星の表情はどこか苦しく切なそうでした。

紫は思わず黒星に抱き着き、オリヴァーにもうこれ以上後悔を増やしてはいけないと訴えかけます。

するとオリヴァーはようやく本心を騙り出しました。 執事として旦那様一家を第一に考える生き方を、間違ってはいないと今でも信じている。 けれどそれに固執するあまり家庭を思いやることができなかったことは今も後悔している。 妻の葬式に行かなかったのは、妻から来るなと手紙をもらったからだ…と。

しかし直後、オリヴァーは容態が急変しその場に倒れてしまいました。

オリヴァーは薄れゆく意識の中で、黒星に謝罪し、上着のポケットに入っている鍵で響子（黒星の母親）からの手紙が入っているチェストが開けられると言い残します。

黒星はオリヴァーの名前を何度も呼びますが、彼はそのまま意識を失ってしまい…。

 

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執事・黒星は傅かない ・第36話の感想

親子間の確執の確信にせまる回でしたね。 結局はやはりすれ違いだったのだと思います。 黒星は、オリヴァーのことを憧れて尊敬もしていたけれど、もっと愛してもほしかったというのがおそらく本心なんでしょうね。 憧れも何もなければオリヴァーと同じ執事の道なんてそもそも歩んでいないでしょうし。

果たしてオリヴァーは無事なのでしょうか…。 せっかく分かり合えそうな展開だったのに。

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