シジュウカラ・第48話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ JOUR10月号

2022年9月7日発売の「JOUR」10月号に掲載されている「シジュウカラ」第48話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

親から性的虐待を受けていたみひろ

千秋は、みひろが作品を出展している展覧会を訪れていました。

2人は共に性的犯罪の被害者であり、どこか似ている境遇を乗り切った仲でもあります。そのため昔と比べていくらか幸せになれたことを互いに嬉しく感じていました。

そんなみひろのもとを、年の離れた妹のひいなが訪れます。どうやらひいなは、進路に迷って家出をしてきた模様です。

みひろはひいなに気晴らしをさせるために、千秋の映画を一緒に見るように誘ってみることにしました。しかしその上映中、ひいなは何か思うところがあったらしく、突然姿を消してしまいます……。

みひろの過去

みひろは姉といつも比べられており、劣等感を抱いたまま幼少期を過ごしていました。そんな自分の唯一の理解者は父親でしたが、その父親からひどい裏切りを受けたことをきっかけにみひろは心が壊れてしまいます。

その裏切りとは、性的虐待でした。父親は自分は味方だといってみひろを言いくるめる一方で、彼女の裸の写真を撮影したり、行為そのものに及んだりしていたのです。

ひいなが姿を消した理由

ひいなは千秋の映画を見ている最中に目を見開いて席を立ち、映画館から姿を消してしまいます。はたしてひいなは、何を思って姿を眩ませてしまったのでしょうか。

考えられる可能性としては、ひいなもみひろ同様に親から性的な虐待を受けた過去があり、千秋の映画の内容（大人が子供の体を買うシーンなど）を見て、トラウマがフラッシュバックしたのかもしれません。

妹を見捨てた姉の後ろめたさ

みひろは両親がお世辞にもいい親ではないことを知っていながら、自分一人だけが家族から逃げ出してしまいます。つまりひいな側からすると「みひろは自分を見捨てて逃げてしまった」という形になり兼ねません。

みひろ自身、ひいなのことを顧みずに自分のことだけを考えて家を出たことを心のどこかで公開している節がありました。

そのため、今回こそはひいなを助けたいと考えるみひろなのですが……肝心のみひろは誰かに助けを求める方法がいまいちわからないらしく、縋るよりも逃げる方法をとってしまいます。

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みひろの過去がなかなかに壮絶でした。千秋の場合は知り合いの大人が相手でしたが、みひろの場合は実の父親からの裏切りだったようです。

3人姉妹がいて自分だけが被害にあっていたという想いも、みひろがずっと抱き続けてきた劣等感に繋がっているのかもしれませんね。

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