シジュウカラ・第20話のネタバレ感想

JOURで連載中の「シジュウカラ」第20話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

シジュウカラ・第20話のネタバレ

悠太が部屋に閉じこもってしまい、忍は学校で何かあったのではないかと心配になります。不安そうに洋平を見ると、洋平は冷静というよりも冷酷な表情を浮かべていました。

何か知っているのではないかと悟った忍が、洋平に尋ねると、家を空けた日に千秋といたのではないかと問われてしまいます。

言葉を失う忍にたたみかけるように、40歳のおばさんに本気なわけがないとか金目当てだとか話し続けた挙句、悠太に忍を見張るように言ったのだと明かした洋平。

そんな洋平に対して、忍は怒りで震えます。 何より悠太にそのことを告げていることに腹を立ていました。

そんななか千秋は、母親から、まだ身体を売るようなことをしているのかとと問われていたところでした。そして千秋は子供の頃のことを思い出していました。

父親から暴力を受けていた母親は、千秋さえいれば良いと言っていました。 そんな母親を見て、父親がいなくても母親を守るために身体を売るようなことを始めたのです。

驚く千秋に対して、母親は淡々と話します。 感謝を言うわけでも、やめろと心配するわけでもなく、漫画家への夢も含めて見切りをつけたらどうかと冷たく言い放って、仕事に行ってしまいました。

そんな母親の言葉を受けて、息苦しくなった千秋は家を出ていきました。

一方、忍は夫とのことを考えていました。 若い頃、洋平は漫画家という仕事に対して、結婚しても家でできる仕事だから良いと言っていたことを思い出します。

当日は深く考えず、その言葉に喜びさえも感じていましたが、今考えるとちゃんとした仕事だと認めてもらえていなかったのだと辛くなります。そして愛情がなくても暮らし続けることはできてしまうが、もう限界だと思うのでした。

翌朝、悠太は忍を無視して学校に行こうとします。 そんな悠太を引き留め、ごはんだけはちゃんと食べてほしいとお弁当を渡します。

そうしていると、洋平が一緒に行こうと悠太を誘いました。道中、やたらと話かけてくる洋平に対して、悠太はうんざりしていました。家庭を顧みず、家のこと家族のこと全てを忍に丸投げしていた洋平を悠太はよく思っていません。

しかし、本当に忍と千秋がそういう関係なのだろうかと自分の気持ちに整理がつかずにいました。

忍はというと、仕事が上手く進みません。 ぼーとしていると千秋からメールが届きました。

そこには家を出た報告と、目を通してほしいネームがあると資料が添付されていました。 その内容とは、千秋自身のことが描かれていたのです。

自分の人生から逃げずに向き合いたいというまっすぐな文章に、忍は思わず涙を流してしまいました。

 

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シジュウカラ・第20話の感想

千秋がとてもかわいそうでした。千秋の母は、忍とはまた違ったタイプの母親のようですね。千秋が身売りのようなことを始めたのは母親のためだったところが大きいぶん、あの言い方はキツいとは思いますが、結果的に、千秋の心を動かす一因になったことを考えると、千秋の母なりの愛情だったのかもしれません。

忍のほうは、洋平が悠太を巻き込まんでしまって波瀾続きの展開でした。悠太の立場を考えると、確かに自分の親の、そういうところが目に見えるのが嫌なのは理解できますね。それでも、父親と母親のことをきちんと捉えていたので、忍と仲直りするのも時間の問題のような気がしました。

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