星降る王国のニナ・第33話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜BE・LOVE 8月号

2022年「BELOVE」8月号に掲載されている「星降る王国のニナ」第33話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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谷底へ落ちるニナとセト……ニナは目と口から血を噴き出して倒れる

ニナは乱心するセトを何とかして止めるために、場内を逃げ回ります。
しかしセトは何を考えているのか、すれ違う兵士たちを次々に切りつけていきました。

ニナは犠牲者をこれ以上出さないために人気のない場所へとセトを誘導し、橋へとたどり着きます。

実はセトは、最初からニナを殺すつもりはありませんでした。
むしろニナを襲う自分を、誰かが殺してはくれないかと暴れまわっていたのです。

それなのにニナが人気のない場所へ向かったため、セトは困惑した表情を浮かべます。

橋の上で言い合う2人。すると橋の縄が切れてしまい、2人は谷底へ落ちてしまいます。

ニナはセトに近づいて無事を確認し笑顔になります。
しかし直後、ニナは目と口から血を流して倒れてしまうのでした。

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セトは最初からニナを殺すつもりはなかった
場内で暴れまわってニナの命を奪うと宣言までしたセトでしたが、実は最初からニナの命を奪うつもりはありませんでした。

むしろ彼は絶望に追い込まれたセトは、自らが命を絶ちたいと自殺願望を抱いていたのです。

セトが自死を選ばず、誰かに殺されたいと願った理由
これにはハッキリとした理由があります。

セトはもともと、宗教関係で幽閉に近い生活を送っていました。
その頃のセトの世話係は「自分を神だと盲信する神父だったのですが、この神父は狂信者的な人物で、セトの中に自分の存在を刻み込みたいがために、セトの目の前で教会の屋根から飛び降りて自殺をしたのです。神父の目論み通り、その光景は今もなおセトの中に深い傷として残り、彼のことを苦しめ続けていたのです。

セトは、自分が自死することによりニナが心に傷を負うことを躊躇ったのです。
その結果、自死ではなく「誰かが自分を殺すように」仕向けようと考えたのでした。

なぜわざわざニナの前で？
間接的に自死を目論んだセト。
しかしただ誰かに殺してほしいだけなら、何もニナの目の前でなくてもいいはずでした。

これは仮説ですが、もしかしたらセトはニナの心に傷を残したくないと思いつつも、心のどこかではニナの記憶に残り続けたいと願ってしまっていたのではないでしょうか。

絶望と希望を抱く心の矛盾が、セトに一過性のない行動を与えた可能性は十分にあり得ます。

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今後の展開についてですが、セトが存命するのかどうかが物語を大きく左右しそうです。願わくばセトが生き残ってこの騒動を引き起こしたトート皇子に制裁を加えてほしいところですが……当のセトにはすでに生きる気力がありません。

しかしここでセトが命を落とすとなるとバッドエンドが過ぎますし、物語の雰囲気もガラっとかわってきてしまいますよね。ニナの容体も気になりますが、果たして谷に落ちた2人の行く末や如何に……。

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BE LOVE ネタバレ・感想 星降る王国のニナ

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