【最新40話更新】『大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～』の全話あらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜最新話から最終回まで

「めちゃコミック」で毎週金曜日に更新中の「大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～」のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。最新話の第40話まで更新中です！

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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お正月を迎える雪子と嵩也

お菓子を滅茶苦茶にした犯人の実鈴は、言い逃れができずに逃走！心配して追いかける雪子ですが、実鈴はそんな雪子に罵声を浴びせます。

第40話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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お菓子の家を潰した犯人が明らかに！？

クリスマスのお菓子パーティーがついに開かれることになりました。

せっかく作ったお菓子の家を何者かに潰されてしまった雪子と由寿。
しかし、雪子が機転を利かせます。

第39話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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お菓子の家を作る雪子と由寿

クリスマスパーティーで出すお菓子は、なんとお菓子の家でした！作るのは大変でしたが、由寿は完成品を見て大満足の様子です。

第38話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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クリスマスパーティーで作るお菓子が決定

クリスマスパーティーのお菓子作りを任された雪子。
さっそく本屋に出かけて洋菓子についての勉強を始めます。

第37話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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[雪子がパーティーでお菓子を作ることになる]

千波紡績が平塚紡績の参加に入ったことにより、千波紡績の労働環境の劣悪さは改善されていきました。

第36話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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[由寿がお菓子作りに興味を抱く？]

家庭教師を任されたものの、料理にも裁縫にも興味を示してくれない由寿に、雪子は苦戦します。
そこで雪子は、由寿が好きな本に登場するお菓子を一緒に作ってみないかと提案することに。

第35話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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料理上手であることを買われ、雪子は気の強い由寿の家庭教師をすることになった。 しかし由寿は足の不自由であることから、自分が裁縫や料理ができるようになっても、誰かに嫁ぐことはできないと言い、雪子を拒絶する―――。

第34話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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貴族議員である公爵家の瀧本家から、雪子に家庭教師をしてほしいという依頼が舞い込む。 どうやら雪子が料理上手という噂を聞いてきたようで―――。

第33話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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藤島家の家長の逝去と、以前からの経営難が原因で藤島汽船は倒産を避けられなくなってしまった。

藤島夫人は娘の鞠江の私物を売り払って、当面の生活費を稼ぐことを模索するが―――。

第32話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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実は幼少期に出会っていた雪子と嵩也の2人。 しかも互いの存在を励みに、2人とも幼少期の困難を乗り越えていた。運命を感じた2人はついに―――。

第31話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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嵩也が朝まで花町にいることを知った雪子は、不安な日々を過ごしていた。 しかしある日、嵩也から"雪子の出自"について調べるために花町に通っていたと聞かされる。

ついに雪子が藤島家の血筋ではないことが知られてしまった。

第30話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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雪子の身体の傷を見てしまってから、夜に帰ってこなくなってしまった崇也。 実は"花街"に通っていたことが判明...。夜な夜な花街で崇也が行っていたこととは―――-。

第29話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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雪子の身体には数々の折檻の傷跡が残っていた...。 言葉を無くしてしまった崇也を見て、雪子は失望されたと思いそのまま部屋を出て行ってしまう。

その後の崇也の態度が――――

第28話のあらすじ・ネタバレ感想・考察の詳細はこちら↓

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毬江を猛烈に拒絶する崇也

父からは道具として扱われ、姉の毬江から罵倒され離縁まで勧められた雪子は、ひどく傷付きました。しかしそこへやってきたのは、なんと崇也です！

毬江はすぐに崇也に色目を使いますが、先ほどのひどいやり取りの一部始終をみていた崇也は、毬江の心の醜悪さを指摘します。

自分が雪子と離縁することも、毬江を新しい妻として迎え入れることも、絶対にありえないと宣言する崇也。

恥をかいた毬江は捨て台詞に、雪子の身体の醜さを見れば思い知るだろうと言い捨てます。

その夜、崇也はその言葉の意味を知ることになるのですが……？

雪子の身体には無数の折檻の傷跡がある

雪子は今まで、継母と毬江からずっと嫌がらせを受け続けてきました。言いがかりをつけられて火傷を負わされたり、ムチで叩かれることはしょっちゅうだったのです。そのため、雪子の身体には無数の折檻の傷跡が残されています。毬江が言っていた雪子の身体の醜さとは、まさにこのことでした。

自分は妻として相応しくない

雪子は、傷だらけの自分は崇也の妻として相応しくないと、ずっと思い悩んでいました。それでも崇也に対する想いがあったために、傷跡のことをずっと秘密にしてしまっていたのです。今回はついにそんな雪子の身体の秘密を、崇也が知ることになります。傷心の雪子に、崇也はどのような言葉をかけるのでしょうか。

傷があっても愛している

これまでの流れから、雪子の身体が傷だらけだからといって、崇也が雪子のことを嫌いになるわけはありませんよね。むしろ雪子のことを更に知ることができて、崇也は喜ぶかもしれません。読者からしてみればこの先の展開が目に見えていますが、雪子は反対に、自分は嫌われてしまうと思い込んでいる模様。雪子にはまだまだ崇也の真の優しさが伝わっていないように思えます。

毬江があまりにも典型的な意地悪な姉すぎて、逆に気分爽快でした。あの性格の悪さと容姿の微妙さでありながら、自分が雪子よりも数倍ランクの高い女だと自負できる自尊心の高さは、逆にすごいと思います。

血の繋がりがあるはずの父親からの呼び出しも、結局は金のためでしたし、雪子は本当に家族に恵まれていません。崇也が雪子の新しい家族になって昔の家族のことを忘れさせてあげてほしいです。

性悪の毬江ですが、堂々と崇也に性格の悪さを指摘され、雪子にもマウントがとれず、腹立たしいことこの上ないでしょうね。毬江からの報復が怖いところではあります。

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実家がボロ屋敷に？藤島船舶が経営難に陥る！

藤島 雪子（ふじしま ゆきこ）が帰省します。なんでも父親の体の具合が悪いのだそうです。久々に見た実家は手入れが全く行き届いておらず、まるでボロ屋敷と成り果てていました。召使いの数も明らかに減っています。

床の臥せた父親が自分を呼びつけたのは、自分にまだ情があるからに違いないと期待をしていた雪子。しかし、そんな雪子の淡い期待は、見事に裏切られる展開となり……。

嫁ぎ先に融資を願い出る父親

父親は、雪子の嫁ぎ先である平塚家に、融資を願いでるために雪子を呼びつけたのでした。結局父親にとって雪子は、会社を経営するための道具に過ぎなかったのです。

離縁を勧められる雪子

家の中で毬江（まりえ）と鉢合わせになる雪子。毬江は、雪子が美人になっていることに心底驚き、妬みました。さらに毬江はこともあろうに、雪子に平塚 崇也（ひらつか たかや）との離縁を進めてきたのです。その理由はあまりにも横暴なものでした。

自分が新しい妻になると言い出す毬江

毬江は、雪子が崇也と別れれば、自分が新しい妻となって、崇也を今よりも満足させられると共に、実家が経営する藤島船舶への融資の話も上手くつけられると言い出したのです。あまりにも傍若無人な物言いをする毬江。しかしそんな毬江の前に、思わぬ人物が現れて、事態は一変します。

雪子が夫と別れたら自分が新しい妻になると自信満々に言い出す毬江。よほど自分の容姿と中身に自信があるのでしょうが、正直、今の毬江と雪子を比べると、明らかに雪子のほうが美人です。性格については言わずもがな雪子のほうが愛嬌があります。

毬江の謎の自信は一体どこからくるのでしょうか。おそらく毬江は、今までは雪子という見下すための対象がいたために、自分が優れた令嬢であると勘違いをして生きてきたのでしょう。まさに、井の中の蛙状態だったのだと思います。

藤島家の資産が危うくなった今、毬江が自分を綺麗に着飾れるのも今だけかもしれません。そうなったとき路頭に迷った毬江に残るものは、その傲慢さと皮肉さだけでしょう。

そんな女を愛してくれる男が存在するのか疑問なところです。毬江は雪子にあれこれ口を出すよりも、まずは自分の身を固めなければいけない立場なのではないでしょうか。

表面上は雪子に対して常にマウントをとっている毬江ですが、胸の内ではかなり焦りがあるのかもしれませんね。

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川中キヌの死の真相が明らかになる！

【24話】川中キヌの死の真相を調査するべく雪子が訪れたのは、平塚紡績の京都工場でした。雪子はそこで、キヌと同室だった女工2人から話を聞きます。すると、キヌの死の直前の意外な足取りが明らかになり……？

【25話】キヌの足取りと死の真相が明らかになります。大吾は、姉のキヌの命を奪った本当の敵を知り、平塚紡績への謝罪の気持ちと姉の無念を思って胸がいっぱいになりました。そんな大吾に、雪子が力を貸すと申し出ます！

キヌは引き抜きに遭っていた

同室の女工2人の話によると、キヌはとある男から「もっと労働条件のいい働き場所がある」と誘いを受けて、平塚紡績を去ってしまったのだそうです。つまり、キヌが過酷な労働環境の元まともな賃金ももらえずに死に至ってしまった働き場所は、平塚紡績ではなかったということになります。

千波紡績の荒い経営

平塚紡績をある女性が訪れました。それは、先代社長の妻。千波百久子です。彼女はライバル会社である平塚紡績に助けを求めにきたのだそう。なんでも、先代社長が亡くなった後、その弟宇の壽治（としはる）が会社を継いだのですが、女工たちの労働環境を考えずに強引な方法で工場を経営し始めたのだそうです。

本当に憎むべき相手

キヌは、千波紡績に騙されて引き抜きに遭い、過酷な労働条件を強いられて死に至ってしまったのでした。つまりキヌの弟の大吾が本当に憎むべき会社は、平塚紡績ではなく千波紡績だったのです。そのことを知った大吾は自分のふがいなさを雪子に謝罪しますが、雪子はむしろ大吾とキヌの無念を晴らすために戦う覚悟を示します！雪子の働きのおかげで、千波紡績の悪事を暴くことができそうです！

最初から何かおかしいと思っていましたが、やはり平塚紡績で働いている女工が過労死するなんて話は存在しませんでした。行方知れずになった女工たちはおそらく皆、千波紡績に騙されて連れ去られてしまったのでしょう。

平塚紡績では労働は7時間までと定められており、休憩の1時間は庭で自由に過ごすことができます。対してライバル社の千波紡績は、12時間以上の労働を強いられて食事もまともに与えられず、給与のほとんどを寮の代金として天引きされてしまうのだそうです。

まさにブラックな会社ですが、立場の弱い労働者たちには異議を申し立てる力がなかったのかもしれません。働いているのはほとんどが貧困層の女性たちですし、尚更です。

弟のために仕送りを増やそうと千波紡績へ転職したキヌの無念を思うと、やるせない気持ちになります。同時に、女工たちの人生を微塵も配慮しない千波の経営者たちに強い怒りを覚えました。おそらく大吾も同じ気持ちだったのだろうなと思います。

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嵩也が切りつけられる事件が発生！

【23話】嵩也が謎の少年に切りつけられる事件が発生！少年はどうやら平塚紡績に強い恨みを抱いている様子で……？

【24話】姉を平塚紡績に殺されたと主張する大吾。しかし、雪子にはそれがどうしても行き違いに思えてなりません。そこで雪子は、大吾の姉の生前の様子を知っている社員がいないか、直接会社に赴くことにします。

川中大吾

嵩也を切りつけた少年の名前は川中大吾。聞けば、姉のキヌが平塚紡績で働いていたのだと言います。しかし平塚紡績からはまともに給料をもらえずに、姉は過労の末、死に至ったのだと大吾は語るのです。平塚紡績は他社と比べて労働環境がいいはずなのですが……？

一斉に無断欠勤

大吾の証言を受けて、平塚紡績の労働記録が調べられることになります。すると、キヌはどうやら長期間無断欠勤をしていたらしく、そのため解雇されている社員でした。不思議なことに、同時期に無断欠勤していた社員が複数いたことがわかります。どうやら社長の嵩也が知らないところで、社内で不穏な動きがあった模様です。

雪子が直接、工場へ赴く

平塚紡績には多くの女工が働いていました。キヌもそのうちの1人だったそうです。雪子は、これを機会に女工たちに挨拶をし、キヌのことを知る者がいないか話を聞いてみるつもりのようです。かなり闇の深そうな事件に雪子が首を突っ込んで行く形になっていますが、大丈夫でしょうか……。

嵩也はかすり傷

結局、嵩也は腹部に切り傷を負いますが軽傷で済みました。切りつけた犯人の大吾についてですが、両親も姉もすでに他界しており、引き取り先の親戚からは虐待を受けていたため、そのまま返すわけにもいかなくなります。出所後は蝶野が預かってくれているのですが、どうやら態度が悪いらしく……。

あらゆる無償で手を貸してくれる蝶野がいい人すぎますね。それなのに大吾の態度ときたらあんまりです。自分が他者によって生かされているという現状を把握できていない様子です。

気に入らないことがあるなら出て行ってしまえばいいのに、そうすることもありません。ただただ平塚紡績のことを憎み、雪子がせっかく作ってきたお菓子を床に叩き落すという態度の悪さです。

大吾を見ていると気分が悪くなります。おそらく姉が平塚紡績に命を奪われたというのも大吾の勘違いでしょう。蝶野や雪子が不憫すぎるので、早く事件の真相が明らかになってほしいです！

果たして平塚紡績の工場では、何が起きていたというのでしょう。

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神戸旅行を楽しむ雪子と嵩也

【20話】イギリス人のロバーツ邸でのパーティーに出席した雪子と嵩也。パーティーの翌日、雪子と嵩也は神戸観光へ赴き、西洋式の大きなホテルへ宿泊することになります。しかし、部屋には大きなベッドが1つしかなくて……！？

【21話】嵩也は想いの内を雪子に打ち明け、雪子は両親を失った自分にとってかけがえのない家族だと話します。その言葉に感動する雪子。しかし、体の傷を見られるのが怖くて、どうしても嵩也と身体を重ねることができず……。

イギリス人からダンスの誘い

ロバーツの息子・オリバーは、雪子に一目惚れをしたようで積極的にダンスに誘ってきます。しかし、当然のことながら嵩也がそれを良しとしません。頬を染めながら雪子を守ろうとする嵩也が、とても初々しく思えました。

勇気が出せない

パーティー後の旅行の手配をしたのは全て嵩也でした。ベッドが1つしかない部屋を選んだのもおそらく嵩也でしょう。つまり、嵩也は雪子と一緒に寝たいと思って部屋を予約したのでしょう。しかし雪子は、体に残っている折檻の傷跡を見られるのが怖く、嵩也の前で裸をさらけ出すことができません。ですが、いつまでも出自や体の傷を隠し続けるのには無理があります。雪子はこの先、どういうタイミングで体の傷を嵩也に打ち明けていくつもりなのでしょうか。

嵩也の優しさ

嵩也は勇気が出せない雪子のことをいつまでも待つつもりの模様。自分がセッティングしたシチュエーションでも雪子が乗り気になってくれなかったのはおそらく少しショックだったでしょうが、嵩也はそのことで怒ることも雪子を責めることも一切ありませんでした。嵩也の優しさがよく伝わってくるシーンでした。

嵩也に災難が！

楽しい旅行を終えた雪子と嵩也。しかしラストページで、嵩也が思わぬ事件に見舞われます。見た限りでは嵩也は上半身に切り傷を負ってしまったようですが、果たして無事なのでしょうか！事件の詳細が気になる方は、漫画を確認してみてください！

イギリス人の知人のパーティーに出席するという名目はありましたが、実質、雪子と嵩也のハネムーン回となりました。ただ、夫婦の営みは行われず仕舞いだったのが残念です。

ラストページで嵩也に悲劇が起きています！どうやら平塚紡績が何者かの恨みを買ってしまっているようです。これだけ一気に会社を大きくしたので、恨みを買うのは仕方がありませんが、かなり過激な輩の恨みを買ってしまっているようで心配です。

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雪子が英語を勉強する

【18話】嵩也の会社が懇意にしているロバーツ氏から、夫婦で神戸に招かれることになった雪子。それまでに少しでも英語を学びたいと内緒で勉強を始めます。教えを乞うたのは、嵩也の秘書・多岐川の幼馴染の蝶野英美という名の女優さんで……？

【19話】雪子はその日から、毎日、蝶野に英語を教わりに行きました。蝶野は昔、絵描きの夫と共にイギリス・フランス・ドイツなどを巡っていたのだそうです。蝶野に英語での自己紹介を教わった雪子。ついに、嵩也と共に神戸へ向かう日がやってきます。

嵩也に内緒で勉強する雪子

雪子は英語が話せるようになるかわからなかったため、嵩也には何も言わずに英語を勉強し始めました。そしていざ当日、ロバーツ一家に対して丁寧な英語で自己紹介をする雪子を目の当たりにした嵩也。嵩也はまさか雪子が英語を話せるなんて思ってもいなかったらしく、驚くとともに、自分の友人に礼を尽くそうとしてくれている雪子に感心しているように思えました。

オリバーが雪子をダンスに誘う

神戸で行われていたのは社交パーティーのようです。雪子は慣れないドレスに身を包んでパーティーに参加します。そんな雪子をダンスに誘ってきたのは、ロバーツ氏の息子のオリバーでした。果たしてオリバーはどういうつもりで雪子をダンスに誘ったのでしょうか？

藤島家の経営難が深刻化

雪子たちの社交パーティーのストーリーの裏側では、藤島造船の経営難が深刻化し、どうにも経営がまわらなくなってしまいます。そんな中、毬江はドレスを新調したり贅沢三昧をやめることがありません。ついにそんな毬江の贅沢っぷりが父親の怒りに触れてしまう事態に！それでも毬江は強気な態度を崩すことはありませんでした。この時、父親は胸を押さえて少し苦しむようなそぶりを見せます。もしかしたらストレスから父親の身体に何か異変が生じているのかもしれません。

毬江は嫁ぎ先のない娘ですし、藤島家には雪子と毬江意外に子供はいません。そんな中でもし父親が病に倒れれば、それこそ跡取りのいない藤島造船は廃業に追い込まれてしまいます。毬江がいい縁組を出来なければ、会社どころか家門の存続すら危うい状況なのに、毬江は焦るどころか、ドレスの新調に夢中になっている始末です。

毬江も千波家との縁組が失敗し、平塚に嫁がせた雪子が自分よりも幸せになっている姿を目の当たりにしたため、現実逃避をしているのかもしれません。

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大奥様が逝く

【16話】嵐の夜。嵩也と雪子の寝室に、女中が走ってきました。女中は、大奥様が乱心していると慌てた様子で話します。嵩也たちが急いで大奥様の部屋へ駆け付けると、大奥様は我が子を探すような口ぶりで呻きながら暴れていました。嵩也が自分はここにいると言って大奥様を宥めようとしますが、どういうわけか大奥様は、嵩也の手を払いのけます。そして、あなたではない！と嵩也を拒絶し……！？

【17話】その後、大奥様は帰らぬ人となりました。葬儀の後、嵩也から衝撃的な事実を知らされる雪子。なんと、大奥様と嵩也には血の繋がりがなかったのです！実は本物の嵩也は、彼が12歳の時に病気でこの世を去っていたのだとか。つまり、今の嵩也は平塚家の息子の身代わりとして育てられていたのでした。

嵩也はもともと孤児だった

もともと孤児だったという嵩也が、どういう流れで平塚家の人間になったのか、これですべての謎が解けました。大奥様は息子の嵩也を失ってから精神を病み、それを見かねた夫は、嵩也の変わりをあてがうことで大奥様の心を癒そうと考えたようです。

母のためか、自分のためか

孤児だったころの嵩也は、物乞いをしてその日を食いつなぐ毎日を送っていました。そのため「衣食住を与えるから嵩也を演じ切ってほしい」という平塚家からの依頼は、嵩也にとっては願ってもいない取引だったのです。ですが大人になった嵩也は、自分は母親のことを本当に愛することができていたのか？と葛藤します。自分は生き延びる為に、母を騙して生きて来たのではないかという罪悪感に駆られ、自分がこれまで築いてきた家族愛に対して虚無感を抱いてしまったのです。

嵩也ではない息子として

また、今わの際に息子を探す大奥様が、嵩也のことを本物の嵩也ではないと認識していたことも、嵩也の心を抉りました。精神を病んでいたとはいえ、やはり大奥様は嵩也が偽物であることをずっと知っていたのです。自分が本物の嵩也を演じきれていなかったことを知った嵩也は、罪悪感を抱いたような表情で思い悩んでしまいます。

母親の死を受けて嵩也は打ちひしがれています。複雑な背景も相まって、嵩也を励ますような言葉が見当たりません。

しかしそんな状況でも、雪子は嵩也が最もかけてほしいであろう言葉をかけてくれました。大奥様は嵩也を本物の息子ではないと理解しながらも、嵩也のことを1人の人間として愛してくれていたと、雪子は話すのです。

それを聞いた嵩也は思わず涙を流します。今話は、嵩也の涙を見ることができる貴重な回となりました。

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毬江が平塚家を訪問！大奥様が対応するが……

【14話】毬江は平塚の家を尋ねますが、嵩也と雪子は現在、洋食店へ外出中でした。そのため大奥様の静が毬江の接待をします。そこで毬江は、自分こそが平塚の嫁に相応しいと主張します。雪子は脳無しで女中まがいのことしかできないと侮辱したのです。雪子に良くしてもらっていた大奥様の静は、毬江の言葉を聞いて激怒して……！？

【15話】毬江との口論のせいで、大奥様は脈が乱れて倒れてしまいました。その後、大奥様の病状は見る見るうちに悪化していき……。ついには唯一口にできていた雪子のお菓子すら食べられないほどに衰弱してしまいます。

侮辱的な毬江の発言

毬江は雪子が平塚家で良い待遇を受けているとは思いもしていませんでした。雪子が平塚家でお菓子作りをしていることを知った毬江は、嫁いだ先でも召使のように扱われているのだと、雪子のことを鼻で笑います。実家の藤島家と同じスタンスで、雪子を侮辱する言葉をまるで笑い話のように話す毬江ですが、その様子が大奥様の逆鱗に触れてしまったようです。

雪子の血筋について

毬江は、自分は正当な華族の血を引く娘だと主張し、雪子は卑しい血筋の娘だと蔑んでいました。毬江と雪子が普通の姉妹だと思っていた大奥様は、毬江のこの発言を疑問に思います。さらに大奥様はこのことを嵩也に報告。その上で、雪子の血筋が何であろうと自分は目の前にいる雪子のことを信頼していると言葉を残すのでした。

雪子の出自について

前話では、雪子が実は藤島の妾の子であることが明らかになっています。つまり、雪子と毬江は異母姉妹なのです。どういうわけか雪子は本当の母親の元を離れて藤島家に引き取られ、血の繋がっていない母親と毬江から嫌がらせを受ける日々を送ることになったのでした。この流れから考えると、雪子の母親はすでに他界していると考えるのが自然です。

毬江がとんでもないことをしてくれました。これで大奥様がこのままあの世に行ってしまえば、そのきっかけを作ったのは完全に毬江になります。

そもそも毬江は平塚家に取り入って自分が嫁になる計画を練っていたはずです。大奥様に無礼を働いてはその計画の成功は望み薄なのに、毬江はなんと考えの浅い女性なんでしょうか。

それほど美人でもないし、性根も悪いし、頭も良くない上に、基本的に自己中心的。そんな毬江を嫁にもらってくれる男性なんて、この世にいるとは思えませんね。

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距離を縮める嵩也と雪子だが……

【12話】嵩也と雪子がデパートで仲睦まじく歩いている姿を目撃した毬江。2人の結婚がうまくいくはずないと考えていた毬江は、雪子に対して猛烈な嫉妬心を抱きます。というのも、千波との縁談が上手くいかなかった毬江は、あの一件以来、誰からも良い縁談の声がかかっていなかったためです。

【13話】一方、雪子と嵩也は次第に心の距離を縮めつつありました。嵩也が雪子の人間性に惹かれるようになっていったのです。雪子の数々の気遣いに恩返しをしたい嵩也は、雪子をある場所へ連れて行きます。そこは、この時代には珍しい洋食店でした。しかし雪子は一度、この店を訪れたことがあり……？

嵩也が仕事中に休息をとるようになる

雪子は、毎日嵩也にお弁当の代わりにお菓子を作って持たせるようになります。それは、昼食は取引先との会食になることが多い嵩也のために、せめて休憩時間につまめるものを渡そうという雪子の気遣いでした。雪子のお菓子のおかげで、嵩也は次第に仕事中にしっかりと休憩をとるようになります。

想い出の洋食店

嵩也が雪子を連れて来たのは、洋食店でした。実はこのお店、幼少期の雪子がたった一度だけ母親と共に訪れていた想い出の店だったのです。ここで雪子の回想が入り、雪子の出生の秘密と、なぜ藤島家で雪子だけが虐げられていたのか、その理由が明らかになります。詳細が気になる方は、ぜひマンガをチェックしてみてください！

毬江の報復

毬江は縁談に恵まれずに、どこにも嫁に行けない状況が続いていました。経営難の藤島造船としては、一刻も早く毬江を金持ちの男と縁組させて、資金的援助をしてほしいところではあります。そんな中、毬江は雪子が平塚家の嫁として受け入れられている事実を知り、猛烈な嫉妬心に駆られました。本当なら自分が平塚に嫁ぐはずだったのに……そう考える毬江は、不敵な笑みを浮かべて平塚家を訪れます！

せっかく雪子と嵩也がいい雰囲気になってきたところで、毬江という邪魔者が乱入してくる気配がします！すでに嫁いで家を出た雪子の幸せを、あえて踏みにじろうとする毬江の性根は腐りきっています。毬江のような女性がまともな男性に嫁にもらわれるなんて、毬江も母親も本気で考えているのでしょうか。

最も、今さら毬江が何をしたとしても、嵩也が毬江に心移りすることはまず考えられません。それどころか雪子が藤島家でどんな扱いを受けていたかを知れば、平塚の会社は今後一切藤島造船とは関わらなくなってしまう可能性すらあります。

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嵩也と雪子が百貨店へ

【10話】千波紡績と平塚紡績は、いわゆるライバル会社でした。嵩也が経営する平塚紡績は、このところぐんぐん業績を伸ばしており、千波紡績は経営が苦しくなりつつあります。

そんな中、千波紡績の後継者・彰一（あきかず）が、嫁をもらうことになりました。しかしどうやら、kる叔父その相手は毬江とは違う女性のようで……！？

【11話】夜会にて、毬江は大衆の面前で彰一に振られて、大恥をかかされます。そんな中、百貨店で雪子と嵩也が仲睦まじく幸せそうに歩いている姿を目撃してしまった毬江！毬江の中で嫉妬心が嵐のように渦巻いて……。

嵩也と雪子の仲が深まる

雪子から手作りのキャラメルをもらった嵩也。実は甘いもの好きな嵩也は、キャラメルを食べた瞬間になぜだか無償に雪子の顔が見たくなって早く帰ってきてしまいます。嵩也が雪子に心を開きかけた瞬間です。そのままの流れで、嵩也は雪子を百貨店に誘ったのです。

雪子にお礼がしたい

嵩也は、雪子に何か買ってあげたくて仕方がありませんでした。その理由は、雪子が嫁いでからずっと母親（大奥様）に何かと良くしてくれていたからです。それに加えて嵩也のことを気遣って手作りのお菓子まで作ってくれる雪子に、嵩也はお礼がしたかったのでした。

雪子がねだった唯一のもの

服でも宝石でも、何でも好きなものをかってやると言って、雪子を百貨店へ連れて来た嵩也。しかし雪子は他の女性とは違って、煌びやかなものを何も欲しがりませんでした。唯一、雪子が嵩也にねだったのは、たいして値も張らないお菓子の金平糖です。嵩也は素朴で健気な雪子に、次第に興味を持ち始めます。

自然な流れだとは思いますが、ようやく嵩也と雪子の距離が縮まってきました。嵩也がやっと雪子の良さを知り始めた感じですね。

しかし、ここにきて失恋真っ最中の毬江が、嵩也と雪子の仲睦まじい姿を目撃してしまいます。雪子のことを嫉妬心と憎悪で睨みつける毬江です。

毬江は千波紡績の後継者・彰一と結婚するつもりでいたようですが、彰一からしたら毬江は大勢の嫁候補のうちのたった1人にしかすぎなかったんですよね。

しかも、経営難の千波紡績は、政略結婚による会社の立て直しを重視したため、毬江よりももっと実家が強いお嬢様を嫁にもらったようです。

このことはプライドの高い毬江の心を大きく傷つけました。しかし毬江はその憎しみと悲しみを怒りに転嫁させるタイプらしく……。しかもその矛先が向きそうなのは、無関係のはずの雪子になりそうです。嫌な予感しかしません。

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嵩也には会社のために結婚しただけ

【8話】大奥様と雪子の距離はどんどん縮まっていきました。雪子の菓子のおかげもあってか、春になる頃には大奥様も部屋から出て散歩ができるまでに回復します。まるで本物の親子のような時間を過ごす嫁と姑です。そんな中、大奥様は息子・嵩也と雪子の夫婦仲がうまくいっているのか気になっている様子で……？

【9話】嵩也にとって、結婚は会社のため意外の何ものでもありませんでした。嫁いでくる女性がどんな相手だろうと、それが会社の利益になれば、あとのことはどうでもよかったのです。しかし、大奥様から「雪子を大切にしているか」と尋ねられ、嵩也は自分たち夫婦の関係について考えを巡らせます。

母を慕う嵩也

嵩也は、夫を亡くしてから塞ぎがちな大奥様のことをずっと心配していました。そんな中で、嫁の雪子と大奥様が知らない間に仲良くなっていることを知り、驚きます。まだ雪子のことを良く知らない嵩也ですが、自分の母親が心を許した相手に、次第に興味が湧いてきているように思えました。

嵩也についてもっと知りたい

雪子は、嫁いできたはいいものの、仕事が忙しくて家には寝に帰ってくるだけのような生活を送る嵩也と、まともに会話もしたこともありませんでした。そこで雪子は親密になった嵩也の母である大奥様に、嵩也の好きなものを尋ねてみます。すると帰ってきたのは意外な答えでした。

忙しい夫にキャラメルを作る雪子

大奥様の話では、以外にも嵩也は甘いものとコーヒーが好きなのだそうです。しかし家の女中は誰もコーヒーを入れることができず、道具を持て余しているだけでした。そこで雪子は嵩也をねぎらうために、仕事の合間でも食べやすい手作りのキャラメルを作り、コーヒーの入れ方を覚えようと奮起するのです！夫の為に尽くそうとする雪子の健気な様子は、心温まる光景でした。

今の段階で、嵩也は雪子にさほど興味を抱いていないように思えます。嵩也は亡き父の跡を継いで平塚の会社を大きくする使命に燃えていました。言ってしまえば、嫁のことを考えるほどの心の余裕は今の嵩也にはないのです。

そのため嵩也は結婚を最初から割り切っていました。自分が妻と恋に落ちることなど考えもしていないのです。

そんな嵩也ですが、雪子から手作りのお菓子を手渡されたりして、徐々に考えが変わっていているような雰囲気があります。大奥様と雪子が仲良くなれたのですから、嵩也と雪子の距離が縮まるのも、時間の問題でしょう！

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本格的なお菓子作り

雪子が珍しく嵩也に物をねだります。嵩也はこれまで物欲が激しい華族の女性ばかり見てきたため、雪子も所詮贅沢が好きなのかと一瞬ガッカリしました。しかし、次の瞬間、嵩也の失望は、雪子に対する興味に変わります。

雪子が欲した物が、宝石でも着物でもなく、お菓子の材料だったからです。

大奥様のためにお菓子作り

雪子は、ほとんど食事が喉を通らない大奥様が、かろうじて甘いものだけは数口だけ食べていることに気が付きました。そこで雪子は本格的なお菓子作りができる道具一式を買いそろえて、少しでも大奥様に食べてもらおうと試みたのです。

大奥様は雪子に心を開く

雪子がまず作ったのはカステラでした。大奥様はこのカステラを口にしたとき、涙を流しながら食べ、雪子にお礼を言います。なぜならこのカステラは、大奥様は亡き夫によく買ってもらっていた想い出のお菓子だったからです。大奥様は雪子の優しさを改めて実感し、嵩也をくれぐれも頼むと、雪子を嫁としてしっかり認めるのでした。

嵩也は帰宅するとまず最初に、病弱な大奥様の元を訪れていました。おそらくその際に雪子の行動については説明があることでしょう。雪子が大奥様を思って様々な試みをしていると嵩也が知れば、雪子の株はぐんと上がること間違いなしです！

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大奥様のためにしてあげられること

嵩也の母・平塚 静（ひらつか しず）は、自分の死期を悟っていました。そんな最中に雪子のような心優しい女性が嫁いできてくれたことを、心底喜んでいる様子です。

一方、雪子はそんな大奥様に自分が一体何をしてあげられるかを考えています。あることを思いついた雪子は、嵩也にとあるお願い事をするのですが……？

まるで女中のように過ごす雪子

華族の女性が嫁いだ場合、普通は家事は女中に任せてしまうものですが、雪子は違いました。雪子はまるで女中のように家中の家事をテキパキとこなしてしまうのです。普通の華族の娘と全く違う雪子の態度に、女中たちは困ってしまっています。

複雑な気持ち

雪子が女中のように家事が得意なのは当然のことでした。なぜなら、実家ではまるで召使のように使われ、女中の生活とほぼ変わらない毎日を送っていたからです。家事の手際の良さを女中たちから褒められた雪子でしたが、内心では複雑な気持ちのようで……。

雪子があることを嵩也にお願いします！果たしてその内容とは何なのでしょうか！平塚家の中では家事もできて控えめな雪子の評価がうなぎ上りです。しかし雪子は、もし自分が藤島家の妾の子だと平塚家に知られれば、離縁されてしまうのではないかと常に不安に感じている様子でした。これではどれだけ自分の地位を築いたとしても、常に気が抜けない生活を送ることになってしまいますね……。

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毬江が有力者から食事に誘われる

卵を使ったお菓子を作って大奥様に届ける雪子。大奥様は雪子が作ってくれたお菓子を、喜んで食べてくれました。どうやら大奥様と雪子はこれからいい関係が築けていけそうです。

一方そのころ、雪子の実家・藤島家では大きな動きがありました。毬江が、有力者の千波から食事の誘いの手紙をもらったのです！

千波とは

千波は夜会に出席するほど影響力を持っている一族です。どうやら千波の御曹司は夜会で華やかな毬江をいたく気に入ったそうで、食事の誘いをしてきたのでした。

政略結婚

藤島造船にとって、娘たちを有力者と結婚させることは、会社を大きくするために必要不可欠なことでした。藤島家の家長は、毬江をどうしても有力者と結婚させたくて仕方がありません。今回、千波から毬江に声が掛かったのは、藤島家の家長としては願ったりかなったりの話でした。

千波から声が掛かって得意げな毬江です。しかし、毬江のように家事もひとつもできず贅沢するしか能のない女性が、嫁ぎ先でうまくやっていけるのでしょうか？愛想を尽かされるのがオチな気がしてなりませんが……。毬江は言うほど美人ではありませんし、これといった特技もないのに、なぜ千波は毬江のことを気に入ったのでしょう。

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大奥様に挨拶に行く雪子だが……

朝の食事の支度をする雪子。女中たちは食事まで作る若奥様への対応に困っている様子ですが、雪子の人の好さをすぐに感じ取り、あっという間に打ち解けてしまいます。

そんな中、雪子は嫁いできてからまだ一度も顔を合わせたことのない夫の母親である大奥様に昼の食事を運ぶがてら挨拶をしにいくことにしました。しかし、大奥様は長いこと身体を崩しているらしく、塞ぎがちだそうで……？

食事をほとんど大奥様

大奥様は長いこと身体を患っているらしく塞ぎがちなのだそうです。そのため雪子たちの披露宴にも顔を出さず、雪子は嫁いでから一度も大奥様に会ったことがありませんでした。嫁としてこの家に迎え入れられたのに、大奥様に挨拶の1つもしないのではいけないと罪悪感を感じた雪子は、自ら大奥様へ挨拶へ向かいます。しかし……。

大奥様は雪子と会ってくれない

せっかく昼の食事の支度をしてきたというのに、大奥様は雪子とは顔を合わせず、食事にはいっさい手を付けてくれませんでした。あまりにも失礼な大奥様の態度です。このことから雪子は、毬江ではなく自分が嫁として嫁いできたことを大奥様が良く思っていないのではないかと不安に陥ってしまったようです。

顔を合わせてくれない大奥様に対して、雪子がお菓子を作って届けることを考えます！作ったお菓子はおそらくプリンに似たものだと思われますが、女中たちからは大絶賛の声が上がりました。はたして大奥様は雪子のお菓子を口にしてくれるのでしょうか！？

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