大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～・第51話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～」第51話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

嵩也は双子の捨て子だった！？

実は、平塚紡績を貶める為に千波一族と手を組んでいた謎のそっくり男は、嵩也の双子の弟であることが判明しました。やはり2人は血縁者だったのです。

また、嵩也の本名は清爾（せいじ）、弟の本名は真爾（しんじ）であることも判明します。

母親は早くに病死し、父親に捨てられた2人は、兄弟で協力して路上生活をしていたようですが、2人が10歳の頃、嵩也が唐突に弟の養子縁組を決めてきたのだそうです。

兄に言われるがまま養父に引き取られた真爾でしたが、そこでの生活はあまりにも過酷で……。

そんな中で目にしたのが、生き別れた兄の清爾が、大企業の社長として有名になっているニュースだったのです。

どうやら真爾が兄を恨んだ理由は、自分と兄の境遇の違いに絶望し、兄を妬んだからだったようで……？

兄弟の捨て子時代

捨て子時代の描写はわずか数コマでしたが、そのたった数ページだけで兄弟がどれほど過酷で貧しい生活を強いられていたかが痛い程わかってしまいました。

2人が身を寄せ合っていたのは、ゴミをかき集めて作ったような掘っ立て小屋です。しかも、弟の真爾は、全くサイズの合っていない大人の洋物のコートを羽織っています。おそらくこれは拾い物でしょう。

嵩也の過去は想像以上に過酷な環境だったようです。

弟は養鶏場に養子に出る

なぜ嵩也は弟の養子縁組を勝手に決めてしまったのでしょうか。おそらく、当時の嵩也はせめて弟だけでもマシな生活を送らせてやりたいと、自らが養子縁組の話を自力で勝ち取り、その権利を弟に譲ったのだと考えられます。

その証拠に、迎えに来た養父は嵩也に騙されたという口ぶりでした。嵩也そっくりの少年が待ち合わせ場所に現れたことで、養父はようやく2人が双子であることに気が付いたのでしょう。

精神的に不安定なところを千波につけこまれた真爾

嵩也の性格から考えると、平塚と嵩也の養子縁組が決まったのは、おそらく養鶏場と真爾の養子縁組が決定した後の話でしょう。

しかし千波は、事情を何も知らないにもかかわらず、嵩也がおいしい縁組を独り占めしたのだろうと真爾に吹き込んだのです。

現状の生活の忙しさで精神的に余裕がなかった真爾にとって、千波の言葉は毒でもあり蜜でもありました。

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きっと真爾は、嵩也と離ればなれになって寂しかったのではないでしょうか。見捨てられたという気持ちに支配されて、正常な判断ができなくなっていたのかもしれません。

何にせよ、そんな不安定な状態の真爾を利用しようとする千波が一番の卑怯者であることに代わりはありません。

そこまでして地位を取り戻した千波ですが、この件が外部に漏洩すれば、今度こそ平塚紡績から本格的に裁判を起こされる可能性もあります。

今の千波一族は、まさに無敵の状態です。まさに捨て身の戦略と言えます。