大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～・第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「大正身代わり婚～金平糖は甘くほどけて～」第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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真爾が自分の過ちにようやく気付く

嵩也の双子の弟の松木 真爾（まつき しんじ）は、嵩也に成りすまして平塚紡績の転覆を図る犯人の1人であることが明らかになりました。

しかし、その動機はあまりにも切ないものだったのです。真爾は嵩也に見捨てられたと勘違いし、その弱味を千波紡績に付け込まれて、唯一の肉親である嵩也を貶めようとしているのでした。

その事実を知った嵩也の妻・雪子が動きます。真爾に直接接触を図り、事情を全て説明することを試みました。

雪子の話の中で真爾が最も衝撃的だったのは、自分が松木家へ養子に出た後、嵩也が1年半以上も一人で路上生活をした末に、貧しさから身投げをしようとしていたという事実でした。

自分の勘違いで嵩也に不利益を被らせてしまった事実にようやく気が付いた真爾でしたが……。

時系列を整理すると

清爾（嵩也）と真爾の双子の兄弟は、路上生活をする貧しい兄弟でした。弟を不憫に思った嵩也は、何とか弟だけでもまっとうな生活を送れるように、自分を犠牲にする形で真爾を養子に出すのです。

養子縁組先は養鶏場。真爾は跡取りとして厳しく育てられますが、衣食住に困らなくなったものの、その生活はかなり厳しいものがありました。

そんな矢先で兄の清爾が平塚紡績の跡取りになった知らせを聞き、真爾は自分が兄に見切られたのだと勘違いしてしまったのです。

実は真爾に仕送りを続けていた嵩也

しかし、実際には嵩也が平塚家の養子になるまでには1年半以上もの期間がありました。

雪子と嵩也が初めて出会ったのも、ちょうどこの頃です。嵩也は貧しさに耐えかねて、川に身投げをしようとしていた所、雪子に泊められて命を救われたのです。

嵩也はその後平塚紡績に引き取られて生活が安定してくると、真爾に大して毎月欠かさずに仕送りを送っていたのでした。

嵩也は弟を見捨てるどころか、ずっと気にかけ続けていたのです。

なぜ仕送りが真爾の手元に届かなかったのか？

その理由は、真爾の養子縁組先の松木家の主人が、嵩也からの仕送りを真爾に告げずに留めていたからでした。

しかし決して横取りをしようとしていたわけではなく、松木家の主人は、真爾の有事の際に金が必要になった場合に真爾が途方にくれないようにと、嵩也からの仕送りをずっと貯金し続けてくれていたのです。

今回はそんな松木家の主人の愛情が裏目に出て、真爾が兄に対する恨みを募らせる悲しい結果となってしまったのでした。

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結果的に、真爾は兄からも義父からもしっかりと愛されていたことが明らかになりました。

この事実を知って一番胸が痛むのはやはり真爾ですね。周りからの愛情に気づかずに、憎しみと妬みばかりを募らせてしまった自分に対する嫌悪感は、想像もできません。

真爾は心を入れ替えてくれるに違いありませんが、ここでやはり邪魔に入るのは千波家です。

せっかく和解できそうな雰囲気だったのに、千波紡績が強硬手段に出て平塚紡績を尚も追い詰めようとしてきたため、事態はとんでもない事件へと発展してしまいます！

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