シジュウカラ・第17話のネタバレ感想

JOURで連載中の「シジュウカラ」第17話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

シジュウカラ・第17話のネタバレ

するか、と言い、覆い被さってきた千秋は、男の艶やかな表情をしています。 忍の返事を聞くこともなく、首筋にキスを落とすと、浴衣のなかに手をやります。

思わず忍は反応を示してしまいますが、客観的に千秋の姿を見たときに、これは欲情とは違うものだと悟ります。

千秋を胸のなかで抱きしめると、こんなことをしなくてもよいのだと伝えます。そして、この逃避旅行を提案してくれたことに対して感謝を伝えます。忍の言い方にはっとした千秋が、忍のスーツケースの中身を見ると、一泊程度の荷物しかなかったのです。

最初から忍は逃げる気持ちなんてなかったのだと落ち込む千秋。 しかし忍は、自分と千秋の現状を考えても、二人で逃避することは、本当に逃げてしまっていることと変わらないのではないかと話します。

お互いがそれぞれを救いたいと思っているのですが、忍は千秋の"母親"になりたくないのだと言います。

勝手に母親気分になっているのは忍自身なのではないかと少し声を荒げながら答える千秋に対して、"母親"にもなりたくないし、今まで千秋の身体を金で買ってきたような女たちと同じようにもなりたくないのだと伝えます。

そして、千秋のことを本気で好きになってしまったのだと涙ながらに話すのでした。

何もかもを忘れてこの一瞬だけ愛し合うことはできるけれども、いつか千秋に拒まれるときがくるのならば、愛し合うことを始めずに、尊敬できる"先生"として存在し続けたいと願っていました。

一方、忍の家では、帰宅した夫の洋平が忍を探します。 何度呼んでも返事がしないので、息子の悠太に忍の居場所を尋ねて、初めて忍が温泉旅行に行って留守をしていることを知ります。

すると洋平は忍に電話をかけます。 本当に友達と旅行に行っているのか確かめるのだと焦る洋平に対して、そんなことをしていたら忍が帰ってこなくなると悠太は冷静に忠告するのでした。

携帯が鳴り響くなか、忍と千秋は深くキスをしていました。そして忍に帰ってほしくないのだと、千秋がそっと囁くのでした。

 

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シジュウカラ・第17話の感想

忍はきっと、久しぶりの胸のトキメキや千秋への想いを壊されることなくキレイな思い出としてしまっておきたかったのかなあと思いました。

我が子のことになると強い心でいれるのに、自分のことになると臆病になってしまうのでしょうね。そうした心の揺れ動きは、漫画を通してよく分かりました。10代20代のときは、後先考えることなく、目の前の光に突っ走れるのですが、歳を重ねて、経験を積むと、妙に冷静な自分を作りあげてしまう気がしました。家族がいるということは、幸せなことです。

家族の幸せを願うことが、ときに自分の足枷になってしまうのかと思うと、結婚というものは色んな人を巻き込むわけで、軽く考えるものではないなあと思いました。

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