暁のヨナ・第225話のネタバレと感想｜花とゆめ12号

2022年「花とゆめ」12号に掲載されている「暁のヨナ」第225話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

南戒軍は撤退！ハクも帰還！千樹草も無事！
厳しい戦いになると思われた南戒との初戦でしたが、結果は上々です。

戦の中盤から緋の病によって、すでに体力の限界を迎えていたスウォン。
帰還したハクから千樹草を受け取ったスウォンは、そのまま床に臥せてしまいます。

ミンスは、ハクが持ち帰った千樹草を煎じて薬を作り、スウォンに飲ませました。
弱っていたスウォンは何とか身体を起こせるほどまでに回復し、その効果はミンス本人すら驚くほどのものでした。

スウォンはふと考え込みます。
今現在、千樹草の薬によって緋の病が消えたわけではありません。 しかし、ハクが帰還して自分の胸にもたれ掛ってきたあの瞬間、確実にスウォンは痛みを忘れていました。
そのことがどうも気にかかるスウォンです。

一方で、ヨナと四龍たちは心の底からハクの帰還を喜んでいました。
四龍たちは自分たちも相当の深手を追っているにも関わらず、ハクの傍から離れようとせずにずっと祝い酒を浴びています。

ふと、雨が降り出してきました。
ヨナはハクの天幕に水が入らないようにと、自ら土嚢を摘む作業を始めます。

そんな彼女に声をかけてきたのは、ジュンギ将軍でした。
彼は、姫自らこんな作業をする必要はないと、ラマル兵士にヨナの代わりを務めさせます。

後のことをラマル兵士に託してヨナが天幕に戻ろうとすると、少し離れたところで男性がフラフラと歩いているのが目に留まりますが、直後、目を見開いて驚きます。

雨の中どこかへ向かおうとしているその男性は……なんと、ハクだったのです。

ハクは正気を失っているのか、ボソボソと呟きながらどこかへ向かおうとしていました。

水が来る……。
早く皆を助けないと……。

どうやら彼は過去の記憶と現在の記憶が混濁し、村がまた水攻めに遭うと思い込んでいるようです。
例の水攻めはハクの身体に大きなダメージを負わせましたが、心にまで予想以上のダメージを負わせていたようです。

ヨナはあの屈強なハクの身体が震えているのを初めて目の当たりにし、驚きます。
彼女はハクの耳を自らの手で塞ぎ、雨の音を消してやります。

次第に正気にもどるハク。 徐々に彼の身体の震えは治まっていきました。

その後、2人は近くの小屋で雨宿りをすることにします。
久々に2人きりになったヨナは、もう感情を抑えることができませんでした。

これまでは頑なにハクからの接触を拒んでいた彼女でしたが、迷うことなくハクの胸に飛び込んでいきます。

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思えばこの瞬間まで、ヨナはハクのことをずっと避け続けてきていたんですよね。 あまりにも自然に抱き合うものだからそのことをすっかり忘れてしまっていました。

ようやく互いの温もりを肌で感じ合うことができたヨナとハク。 これから激化していくと思われる南戒との戦いも、2人ならきっと乗り越えていけるはずですね！

ところでスウォンが「ハクが還ってきた瞬間に痛みを忘れた」と話していたのが気になります。 単純に喜びで痛みを忘れていたと解釈することもできるのですが、深読みすると、もしかしたら緋の病の正体は「病によって孤独になっていく心」が命を蝕むもので、人とのつながりを強く感じることができれば症状が軽減していくのでは……？

あの描写にそこまでの伏線があるのかは謎ですが、可能性は0ではありませんよね！