十字架のろくにん・第5巻43～54話のネタバレと感想｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん」第5巻（43話、44話、45話、46話、47話、48話、49話、50話、51話、52話、53話、54話)のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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【マガポケ】にて連載中の『十字架のろくにん』の全話ネタバレと感想まとめです。 十字...

杏奈と至極がまさかの血縁者！？漆間は女装をして情報収集

久我が杏奈という女生徒に目をつけていることはわかりました。しかし久我が黒澤に命令したのは、「漆間の家に放火しないなら杏奈という女を紹介しろ」という久我らしくない控えめな命令です。彼なら気に入った女は、問答無用で拉致なり強姦なりするはずです。

"杏奈を無理矢理手に入れられない事情がある。"と察した漆間は、杏奈が久我を倒す鍵になるかもしれないと考えて彼女を尾行することにします。そうして判明したのは衝撃的な事実でした。なんと杉崎杏奈は至極京の"いとこ"だったのです！

漆間は杏奈から更なる情報を得るため、女装をして彼女に近づきます。

杏奈は素行の悪い生徒を注意するほど良心的な心を持った女の子ですが、そんな彼女があの至極と血縁者だなんて。これはにわかに信じがたい事実です。しかし確かに顔も似ているし、彼女の部屋には至極と一緒に映った写真も飾られていたので、どうやら血縁者であることは確かな模様。果たして杏奈という女性が今回の戦いにどう絡んでくるのか。白川の二の舞にならなければいいのですが……。

久我と腕を組んで街を歩く杏奈……2人の関係は一体！？

女装までして、杏奈から情報を聞き出そうとする漆間。漆間は「柔道部で久我からひどいしごきを受けており、黒澤に杏奈のことを聞いて直接相談しにきた」という設定を作って杏奈に近づきます。

杏奈は感情移入しやすい子なのか、涙を流しながら漆間の偽りの相談に乗ってくれました。必ず漆間を助けて見せると、真剣な眼差しで誓いを立ててくる杏奈。実は彼女は現在、「久我更生作戦」なるものを実行中なのだとか。

しかし時間を気にしている杏奈は、しばらくすると慌てて店を出て行ってしまいます。漆間が後を追っていくと、なんとそこには久我と腕を組んで歩いていく杏奈の姿が！？

もしかして久我と杏奈は交際中なんでしょうか！？いやいやそうなると黒澤の立場がなさすぎます！（※黒澤は前話で漆間に自分と杏奈を久我から助けてほしいとお願いしてきた同級生で、杏奈に惚れています）

そもそも杏奈のような品行方正な生徒が、久我と付き合うなんて考えにくいですよね。何か事情があるのでしょうか？彼女になって久我を更生させるという目論み……？

久我と杏奈が交際中！？女装した漆間が久我とまさかのWデート

杏奈と久我が腕を組んで街を歩いている現場を目撃した漆間。2人を尾行していると、自分以外にも久我たちを尾行している男がいることに気が付きます。

なんとそれは黒澤でした。さらに呆気なく久我たちに尾行がバレてしまう展開に。

すると杏奈は、自分と久我は半年前から交際していると打ち明けてきます。これを聞いた黒澤は完全に精神崩壊してしまい、なぜか漆間（女装）と自分も交際中なのだと大嘘をついてしまい、なぜか4人はそのままカフェでWデートをする展開に！

しかしその後、店を出た久我たちは河川敷の橋の下へ。そこでなぜか久我は杏奈の腹を拳で殴り、彼女を嘔吐させます！

2人の真の関係とは……？

突然、杏奈の腹を思い切り殴り始めた久我……！どうやらカフェで杏奈が発言した「久我から大切にしてもらっている」という発言が気に喰わなかったようで、お仕置きタイムのようです。

はたしてこの2人は本当に付き合っているのでしょうか。付き合っているのだとしたら、なぜ杏奈の立場がこんなにも弱いのか……謎が深まるばかりです。

久我にボコボコにされる杏奈！久我は本当は心の優しい男だと信じ続ける彼女は……

半年ほど前、杏奈は周りが止めるのも聞かずに久我との交際をスタートさせました。彼女は久我は本当は心の優しい男だと信じており、彼をどうにかして更生させようと試み続けているようです。

女装した漆間たちとの謎のWデートの後、久我は杏奈を河川敷の橋の下に連れてきました。女の杏奈に対して容赦ない腹パンや蹴りを喰らわせる久我。嘔吐する杏奈ですが、久我は構わずに彼女をその場で犯そうとしてきました。
しかしその刹那、杏奈の顔が至極と被った久我は興が冷めてその場を去ってしまいます。

一方で漆間は、久我への復讐を実行に移す決意を祖父に伝えていました。

いまいち杏奈がそこまで久我にこだわる理由がわかりません。こんなにボコボコにされて強姦されそうになってまで、なぜ久我を見捨てずに更生させようとしているんでしょうか。本気で久我のことが好きだからとかですかね。もしそうだとしてもここまで変わってしまった久我に未だに愛情があるのは異常だとも思えますが……杏奈や久我の本心が知りたいところです。

久我をおびき出すために漆間が拉致したのは……まさかの杏奈！

久我は柔道部に女生徒を呼び出し、好き放題に犯しまくっていました。部室の前では、女子部員の彼氏が涙を流しながら屈辱と自分の非力さに耐えているという悲惨な状況です。
しばらくすると久我が部室から勢いよく出てきます。久我は黒澤の姿を見ると、突然彼に殴りかかって腕の骨を折ってしまいました。めちゃくちゃすぎる久我の暴挙。

久我はその後、至極と話をします。漆間をどう八つ裂きにするかを楽し気に伝える久我。まずは素手で骨を折り、肉を契り、皮を剥いでやるとおぞましいプランを半狂乱しながら語ります。
すると彼の元に何者かからあるメッセージが届きました。 それは「久我の大切な人は預かった」というメッセージと、拘束されて気を失った杏奈の写真で……！？

杏奈を拉致したのは間違いなく漆間でしょうね。杏奈を助けるのではなく、利用する感じになるとは……。漆間は杏奈と久我の関係について詳しく知らないようなので仕方ないのかもしれませんが、久我なら杏奈のことを簡単に見捨ててしまいそうですよね～。杏奈は人質としての価値がちゃんとあるんでしょうか。

久我は本心では杏奈のことをどう思っているのでしょう。なんだか不自然さが拭えませんよね。

久我との対決に備え、漆間は「数年かけて大木を背負い投げ続けて引っこ抜く」特訓を詰んでいた！

小学生の頃は、毎日久我に暴力を振るわれていた漆間。時には1日に100回も投げ飛ばされることもありました。久我はそれをまるでショーのように、イジメっ子衆に披露していたのです。

漆間は久我と正々堂々と戦って勝ち、復讐を成し遂げるつもりでした。彼はそのために祖父の元で厳しい特訓を行い、毎日毎日大木に投げ込み練習を続け、ついには根っこから引っこ抜くまでの技量と力を手にしたのです。

そしてついに、その数年がかりの特訓の成果を生かす時がやってきました。漆間は山の中にある軽トラックに拉致した杏奈を寝かせて、久我の到着を待っています。

そこへ、まるで怪物のような久我が姿を現わし……。

大木を背負い投げ続けて引っこ抜いてしまうなんて、もはや漆間の格闘術は人間の域を超えている感じがしますね。漆間は小柄なほうですが、彼の肉体のどこにそんなパワーが秘められているのでしょう。パワーというよりも技量の割合のほうが大きいのかもしれませんが、果たしてその技量は猛獣のような久我に通用するのでしょうか？久我は一般の男子高校生の域を超えた力の持ち主ですから、今までで一番の強敵になるでしょうね。

小細工は一切なし！漆間は正々堂々と「柔道」で久我に勝つつもり

久我は大声をまき散らしながら、指定された場所へとやってきました。杏奈に人質の価値はないと叫ぶ久我。

これまで千光寺、右代、円の3人がことごとく殺られてしまったことを考えると、漆間は絶対に小細工や罠を仕掛けているに違いありません。

しかし指定された建物の中に入ると、そこには柔道着姿で正座している漆間の姿が。床には、律儀にも畳まで敷かれています。漆間は久我に柔道着を投げ渡しました。彼は一切の小細工も罠もなしに、正々堂々真正面から久我を柔道で打ち果たすつもりのようです！

久我のすべてを否定するため、漆間は2倍近くある体格の久我に立ち向かいます。

久我は一応柔道部員です。1年生にしながら柔道日本一の座に君臨しています。そんな相手に対して正々堂々と柔道で決着をつけるだなんて、漆間も無茶をしますよね～。柔道勝負を持ちかけられた久我は、ナメられてると受け取ったのか完全にブチギレです。激昂した久我はまるで猛獣のような勢いがありますが、果たして漆間はどう太刀打ちするつもりなのでしょうか。

久我の圧倒的パワーの前に、漆間ピンチ！

柔道勝負をすることになった漆間と久我。漆間はこの日の為に数年かけて体を鍛え抜き、久我を背負い投げられるほどのパワーと技量を手に入れたはずでした。

しかし実際の久我の前では、修行の成果も全く意味を成しません。漆間はいとも容易く久我に掴まれてしまい、投げ飛ばされてしまいます。

久我は、小中高と今まで一度も柔道で負けたことがない無敗の王者でした。彼に得意技はなく、勝利の方法はワンパターンで「ただ相手を掴んで投げる」それのみ。シンプルすぎる戦法であるものの、常人離れした圧倒的な握力によって掴んだ相手を絶対に離さない久我のパワーによって、対戦者たちはことごとく投げ飛ばされてきたのです。

漆間も例に漏れず、久我に掴まれてあっさりと一本を取られてしまう展開に陥ってしまい……。

あっさりと勝負がついてしまいそうですが、漆間はこのまま終わってしまうのでしょうか！漆間を掴んで床にたたきつけた久我は、柔道は終わりだと宣言してこれから漆間をリンチするようです。至極に以前話していたプランを実行するつもりなのかもしれませんね。素手で肉を千切るとか、骨を砕くとか、皮を剥ぐとか……。考えただけでもおぞましいです！

漆間の反撃開始！久我のパワーを凌駕する漆間の戦闘技術！

完全に勝ったつもりでいる久我は、漆間のことをこれからリンチするつもりのようです。しかし久我がふと気付くと、押さえつけていたはずの漆間の姿がありません。なんと彼はいつの間にか自分の手からすり抜けて背後に立っていたのです。

漆間が使った技術…それは「捻り」。パワーで久我に勝てないことがわかっていた漆間は、祖父から教わった戦闘技術によって久我を完封します。

漆間の反撃開始です。久我は激昂しながら襲い掛かってきますが、漆間はそんな彼を見事に一本背負い。その後も漆間に投げ続けられた久我。ついに腕が折れてしまい虫の息に……。

すると漆間は、突然奥からドラム缶を持ってきました。ドラム缶の中からはゴソゴソと物音がします。どうやら中に何か生き物がいる様子で……！？

ドラム缶の中にいる生物とは一体！？というか正々堂々と柔道で決着をつけるはずなんじゃなかったのか漆間……！最後の最後で生物兵器とは、いったいどういうつもりなんでしょうね。それにしても中にいる生き物が一体何なのか気になり過ぎます。これまでのストーリーからじゃ全く予想がつきませんからね。

そして杏奈と久我の本当の関係もよくわからないままです！

謎の生物が大量に入っているドラム缶に入れられる久我

久我はいつのまにか気を失っていました。目覚めると久我は、下着姿でドラム缶の上に吊るされている状況です。例のドラム缶の中にはどうやら水が張ってあり、中には大量の生物が蠢いている様子。ゆっくりとドラム缶の中に入れられていく久我。

水面が近づき、ようやく中にいる生物の正体が明らかになります。中にいたのは、大量のシャコでした。シャコは別名「海のボクサー」とも呼ばれている海老に近い生物ですが、前足からは時速80㎞を超えるパンチを繰り出す生物です。

漆間は大量のシャコと久我が入ったドラム缶の下で火を燃やし始めます。すると熱に追いやられたシャコたちは、水温よりも温度の低い久我の体内目がけて肉を食い破って侵入してきて……！？久我の体には大量のシャコが突き刺さった状態に！

体に大量のシャコが侵入してくるなんてもはやホラーの領域です！衝撃的すぎる展開に言葉を失ってしまいました……だって普通にしっかり描写されているものですから！せいぜい犬とか蛇とかポピューラな生物かと思ったのですが、まさかシャコとは。シャコが体に侵入してきて絶叫する久我の表情が壮絶すぎて凄まじかったです。

このままいけば久我はシャコに肉を食い破られながら熱湯で茹で死にですが、果たして……？

ここにきて久我が逃亡！手助けしたのは……

ドラム缶の中で悶絶する久我。漆間は勝利を確信し、早々に外で久我の死体処理の準備を始めています。

しかしここで建物から大きな物音が。漆間が急いで戻ると、ドラム缶が倒れていてそこに久我の姿はありませんでした。なんとここにきて久我がまさかの逃亡！

彼を助けたのは……人質として連れてこられていた杏奈でした。杏奈は近くの小屋まで久我を運びます。腕が折られ、シャコが体に突き刺さり、顔面もボコボコにされている久我の姿に涙する杏奈。久我は朦朧とする意識の中で杏奈を見つめますが、眼が潰されているからか杏奈を至極と勘違いしてしまいます。そこで久我がとった行動は衝撃的なものでした。

なんと久我は、朦朧とする意識の中"京ちゃんは俺のものだ。"と言って杏奈の服を脱がし始めたのです！

まさかすぎる展開です！どうやら久我は至極に対して崇拝を通り越して恋愛感情を抱いていたようです！ちょっと頭が追い付かない展開ですよね。至極が久我の想いについて知っているのかどうかが気になる所。これで不自然すぎた杏奈と久我の関係が明らかになりました。「杏奈は久我のことを本気で好き」「だけど久我は至極のことが本気で好きで、顔が似ている杏奈のことが気になっていた」という感じだったんですね。複雑すぎる！

至極と重ねられて犯される杏奈……久我との行為の末に待っていたのは悲惨な末路だった

肉体的ダメージによって気がふれてしまった久我は、杏奈を至極と勘違いしてそのまま強姦します。杏奈の拒絶の言葉でさらに精神的にも狂ってしまった久我は、なんと杏奈を犯したままリンチ！

事後、久我と杏奈の行方を追って漆間が慌てた様子で小屋に入ってきました。そこには顔をめちゃくちゃに殴られて強姦された杏奈の姿が。なんと彼女はすでに絶命してしまっていたのです。

久我を助けたのに、その久我に殺されてしまった杏奈。漆間は彼女を巻き込んでしまった罪悪感に駆られて叫び声をあげます。

そんな漆間の背後には、石をもった久我の姿が忍び寄り……！？

惨過ぎる最後です。最後まで久我が本当はいい奴だと信じていた杏奈がまさかの絶命だなんて、衝撃的展開すぎます。右代の時は香蓮、円のときは白川、そして久我の時は杏奈。一つ復讐を成し遂げる度に無関係の女性を巻き添えにしてしまっている事実……漆間の復讐は果たして正しいのかわかりませんね。

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