十字架のろくにん ・第186話,187話のあらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん」第186話,187話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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【第186話】至極と漆間の想い出

至極と漆間が小学生時代に親友だった期間があることが判明しました。ただし、ある日行った命に関わるゲームが原因で、2人の関係は歪んでいったようです。

ゲームをきっかけに、至極は死を尊いものだと考えるようになり、虫や小動物の命を奪う事に喜びを感じるようになっていったのです。漆間はそんな至極についていけなくなり、自分の中から至極と親友だった想い出を、自ら消し去っていたのでした。

【187話】最終決戦のステージが明らかに！

しかし、この情報も結局は至極に用意されたVR世界によってもたらされた記憶です。漆間がVRによって何らかの洗脳を受けているのだとしたら、「漆間と至極が親友」だったという情報も、全て作り物である可能性もありましたが……。

至極があらかじめ用意していた親友時代の想い出の品々に、ことごとく反応する漆間。どうやら2人が親友だったという話は真実のようです。

しかも至極は、自分たちが親友だったことを確認し合った上で、漆間と最終対決のために“あるステージ”を設けます。その内容とは……。

至極はもともとサイコパス

漆間との「失神ゲーム」が至極の死へに対する執着を開花させたのは事実ですが、それ以前から至極の感性は狂っていました。死に対して憧れを抱いていたり、平穏な幼少期を退屈に想っていたり、普通の小学生とはかけ離れた価値観で世界を見ていたようです。

やはり至極が臨んでいるのは、満足のいく死なのでは？

どうやら至極は、復讐心に身を焦がす漆間が自分に立ち向かってくるのが望み通りの展開だったようです。このことから、もしかしたら至極は復讐者として研ぎ澄まされた漆間に命を奪われたくて、一連の騒動を起こしているのかもしれません。

何でもできる至極にとって世界のすべてが退屈だった？

もし至極が死を望んでいるのだとしたら、なぜそこまで死のシチュエーションに拘るのかについて考えてみます。至極は感情の起伏が乏しい少年でした。このことから、精神的に何かが欠けていた可能性が考えられます。常に刺激に飢えていた至極は、自ら最高のシチュエーションを用意して、自ら命を絶つためのステージを作り上げているのかもしれません。漆間はその立役者といったところでしょうか。

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今までいまいち至極の目的が読めませんでしたが、彼が壮絶な死を望んでいるのだとしたら、すべての辻褄が合う気がしてしまいます。もしそうだとしたら、勝手に一人でいってほしいものです……漆間の家族を巻き込んでまで自分の死のシチュエーションを作っているなんて許されることではありません。

至極は、あまりにも多くの人を巻き込みすぎました。悲惨な死以外の未来はないでしょう。願わくば漆間だけは巻き込まないでほしいところです。