十字架のろくにん・第170話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん」第170話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

人骨を食べる男

木部 十太郎（きべ じゅうたろう）と対峙する漆間。木部は、自らを「漆間の祖父の元同僚」だと語りました。つまり木部は、暗殺の精鋭部隊である北山部隊の元隊員ということになります。

話の最中、木部は始終何かをポリポリと食べ続けていました。気になった川奈が尋ねてみると、木部は律儀に答えます。

彼が食べていたのはなんと人骨。しかも、その骨は漆間に縁のある人物の骨だというのです。もちろんこの行動は漆間を挑発する目的も含まれていたようですが、木部が個人的な恨みを晴らすための行動でもあったようでした。

要するに木部は、齧っている人骨の主に対して相当深い恨みを抱いているということになります。なにせ木部は齧った人骨の主を自分の大便にしてやると言い出すくらいですから……。

予想以上に衝撃的な開幕を迎えた木部VS漆間の戦闘。果たして漆間は木部を打ち倒すことができるのでしょうか！？

木部は漆間の祖父に恨みを抱いている？

漆間の祖父の名前は昇（のぼる）というそうです。木部の口ぶりから察するに、彼はどうやら昇に対して強い恨みを抱いているのだそう。それは、北山部隊にいたころに昇が行ったある行動に起因する恨みなのだそうですが、今話では詳細は明らかになりませんでした。

そもそも戦争に対する思想が違う2人

昇は人を殺めることに対して感情を無にしていました。感情を殺さなければ暗殺部隊なんて務まらなかった、という可能性もありますね。一方で木部は、殺人に快楽を見出しています。この時点で2人が相容れぬ存在であったことは明白です。

新北山部隊

もともと木部は、至極から直接スカウトを受ける形で革命倶楽部の一員になりました。その際に木部は条件を2つ提示しています。そのうちの一つが、自分に忠実な部下を配置することでした。木部は至極から与えられた部下たちに、北山部隊流の戦闘術を叩きこんだのです。木部が現在従えるのは、新しくなった北山部隊と言っても過言ではない状況でした。

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今回は木部との直接的な戦闘にはなりませんでした。状況が明らかに不利だと判断した北見が機転を利かせてくれたおかげで、漆間たちは一旦は木部から逃れることに成功します。

しかし、そんな状況も木部にとっては、狩りを楽しむステージにしか思えないでしょう。もともとこの橋田市を絶好の戦いの舞台に整えたのは、木部が至極に「漆間との戦いに最高の舞台を用意してほしい」と申し出たからだったようです。

木部が恨みを晴らしたい相手は漆間 昇ですが、昇がすでに他界しているため、孫の俊に八つ当たりをしているといった感じのようでした。