十字架のろくにん・第188話,189話のあらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「十字架のろくにん」第188話と189話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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今話たちは、かつてのいじめっ子5人衆がいかにして至極の手下になったのかが描かれていきます！

【第188話】千光寺 克美の特殊な破壊衝動

千光寺 克美は父子家庭でした。母親は小学4年生のときに他に男を作って出て行ってしまったのです。

そんな千光寺の宝物は、母親が置いて行ったネックレスでした。まだ母親からの愛情を求めていた千光寺は、ネックレスを持ち歩くことによって、かろうじて母親の存在を感じることができていたのです。

しかしそのネックレスを巡って、千光寺の特殊すぎる癖が明らかに！千光寺を悪癖を目覚めさせたのは、もちろん、あの男です……。

【第189話】右代 悠のトラウマと性癖

右代 悠牙は小学生時代、水商売の母親と団地で2人暮らしの生活を送っていました。母親は夜は夜の街で働き、昼間は自宅の団地で客と寝て過ごしていました。

右代は自分の家に居場所を失い、次第に母親と客の行為を覗き見するように……。好意に対する興味と嫌悪感が入り交じり、右代の心は掻きまわされます。

そんな右代の性を解放したのは、やはり……。

5人衆は至極によって悪癖を開花させられていた

千光寺も右代も、それぞれが複雑な家庭事情を抱えながらも至極と出会う前はごくごく普通の少年たちでした。それが至極の影響によってそれぞれが潜在的に持っていた悪癖を開花させられてしまったようなのです。

至極は他人の弱味や欲望に付け込み、自分に忠実な兵隊を作り上げていたのでした。

誰もが闇落ちの危険を孕んでいる

そう考えると、千光寺や右代を始めとしたいじめっ子5人衆は、至極に悪い影響を受けて普通の学生生活の道から大きくそれてしまった被害者とも言えます。

至極の異常なまでのカリスマ性に見入られてしまい、まんまと至極の手下となってしまった5人衆。しかしもし至極と出会うことがなければ、秀才な千光寺にはもっとまっとうな未来が待っていたでしょうし、右代もまともな恋愛ができて歪んだ愛と独占欲に溺れることはなかったかもしれません。

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いじめっ子5人衆と至極の出会いについてザックリと描かれていく流れになっています。確かに今まで、5人衆が忠実な至極の手下になった動機については触れられてきませんでした。いくら至極がカリスマ性があるからといって、人の命を殺めたり犯罪に手を染めたりしてまで至極との友人関係を保とうとするなんてどう考えても異常です。

5人衆が奇行に走った理由は、至極によるマインドコントロールに近い干渉があったからだと考えられます。