コータロー君は嘘つき・第42話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「コータロー君は嘘つき」第42話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

幼少期のコータロー君

第42話はコータロー君の回想シーンがメインでした。コータロー君視点のモノローグが入ることにより、幼少期にコータロー君がどんな思いで両親の愛に応えようとしてきたのか垣間見ることができます。

コータロー君が3歳の頃。コータロー君は、大人の言葉は理解できても、自ら発声するのが苦手な子供でした。発達相談でその旨を相談しても、とりあえずは様子見と言われるだけに留まります。

両親がコータロー君は他の子と違うと本格的に感じ始めたのは、まだ教えてもいないひらがなをコータロー君がスラスラと書き始めたからでした。どうやら両親は、コータロー君がギフテッド（生まれつきIQが高い子供）なのではないかと考えたようです。

そのことがきっかけで、父親は知り合いの脳神経内科にコータロー君を診察してもらうことにしました。そこで明らかになったのは、コータロー君はほとんど聴力がないのに、大人の話を理解していたという衝撃的な事実だったのです。

聴力が乏しいのに大人の言葉が理解できたのはなぜか？

3歳の頃、コータロー君がほとんど聴力がなかったなんて驚きの事実です。聴力が乏しいのに両親からの呼びかけには敏感に答えられたのは、まさに、テレパスの能力があったからでした。

異常に発達した視神経

父親の知り合いの脳神経外科医は、コータロー君にあらゆる検査をし、彼の視神経が異常に発達していることを知りました。

医師と両親らは、もしかしたらコータロー君は、常人には見えない何かが見えていて、その視覚的情報によって周囲の声を認知しているのではないかという結論に辿り着いたのです。

テレパスは医学的に根拠がある

これまではテレパスの能力のイメージが超能力的な得体のしれない何かに思えていましたが、「視神経の異常な発達によるもの」と言われると、急に医学的な捉え方ができるようになります。

おそらく両親は、コータロー君の現状を医学的に世間に広め、同じ症状を持つ仲間を集めたいと考えてコータロー君をテレビに出演させたのでしょう。

両親の意に反してテレビ側が面白おかしく超常現象として扱ったせいで、コータロー君はテレパス少年として悪い意味で有名人になってしまったのでした。

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コータロー君にとって、テレビに出演することなんて正直どうでもいいことだったようです。自分のために尽くしてくれようとする両親の愛に答えたいという気持ちが、幼少期のコータロー君の主な原動力でした。

コータロー君のテレパスの症状をどうにかしようと、毎日調べものに追われる両親は、次第にコータロー君と一緒に食事をとることもなくなっていったようです。

幼いコータロー君にとっては、自分がテレパスとして不自由な未来を送ることよりも、今この瞬間、両親が自分と食事をとってくれることの方が、重要なことでした。しかしコータロー君はそんな本心を結局誰にも打ち明けられなかったようです。