コータロー君は嘘つき・第70話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「コータロー君は嘘つき」第70話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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コータローが嘘をつき続けた理由

山中で中学生くらいの男の子が首吊りをしたという噂は、あっという間に町中に広がりました。田舎ではこういった事件が起きると、しばらくは憶測や噂が飛び交います。

町人の意識や声は、心が読めるコータローに追い打ちのように圧し掛かってきました。

また、首吊りが起きた現場でみのりが迷子になっていたことも、何か関係があるのではないか？と噂されているようです。これにより、みのりは大人たちから何度も事情を問い詰められました。

しかし、みのりが真実を語ることはありません。ハルキと今から見ることを誰にも話さないと約束させられていたからです。

大人たちから問い詰められて不安と恐怖に押しつぶされそうになるみのり。コータローはそんなみのりに「操作」の能力を使い、山中で見たハルキの最期の光景を、みのりの中から消してあげたのです。

大切なみのりが、二度と怖い記憶を思い出さないように。コータローはこの夏の出来事を、ハルキと出会ったことを、なかったことにし、嘘をつき続けることを誓ったのでした。

ここで「コータロー君は嘘つき」のタイトルをしっかり回収してくるストーリー展開、さすがと言わざるを得ません。

あまりにも切なすぎるハルキの最期

もしかしたらハルキは死に場所を求めてコータローの元を訪れていたのかもしれません。ハルキは自分の身体がテレパスの成長の反動を受けて、だいぶおかしくなっていることを感じ取っていた様子でした。世界を支配するなんていう突拍子もない思いのかられたのも、もしかしたら死期が近かったからこその発想だったのかもしれません。

コータローの記憶の中で生き続けようとした？

ハルキは自分の最後の光景を、みのりを通じてコータローに見せつけました。おそらくハルキは自分の死期を感じ取り、せめて同類のコータローの記憶の中で生き続けようと考えたのかもしれません。

みのりは事件のことをすっかり忘れる

みのりはただ「ハルキくんのお手伝いをする」という感覚でハルキに言われるがまま自殺ほう助をしてしまいました。もしその光景を覚えたまま大人になれば、いずれ自分が見せつけられたものが「子供の自殺」であったことを自覚してしまうでしょう。コータローは、明るくて純粋なみのりの日常を奪ってしまうことに罪悪感を感じ、操作の能力を行使してみのりから記憶を奪い取ったのだと考えられます。

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あまりにも衝撃的すぎるハルキの最期でした。ハルキが死期を悟って田舎のコータローに会いに来たというあたりや、なぜかロープを持っていたという点から考えると、最初から死に場所を求めてコータローに会いに来た可能性が高いですよね。

どこか達観した考えがありつつ、子供染みた発言も多かったハルキですが、そのちぐはぐさは「死期を悟った子供」だからこそのものだったのだと考えれば、色々と納得がいきます。

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