コータロー君は嘘つき・第94話のあらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「コータロー君は嘘つき」第94話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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真香が渡米！？テレパスの治療が本格的に始まる予感……？

みのりは相変わらずコータロー君のお見舞いに行けないままのようです。家出の代償として1ヶ月の外出禁止令を出されているみのりですが、律儀にそのいいつけを守っているのでしょう。

コータロー君のお見舞いすら許さないみのりの母親に若干の違和感を感じます。みのりを連れまわしたコータロー君に対する警戒心警戒心が強まっているのか、コータロー君の寿命が近づきつつある真実を知らないかのどちらかであると考えられますが……みのりの母親の本心が気になるところです。

一方では真香が決断を迫られていました。コータロー君と一緒にアメリカに行けばテレパスの治療ができるかもしれないと医者に言われたのです。しかし、浮かない様子の真香。その胸中は、複雑なようで……？

真香の胸中はなぜ複雑なのか

もし真香の立場がみのりだったら、みのりは迷わずコータロー君と渡米を決断するでしょう。しかし、真香の場合はそう単純ではありません。コータロー君の治療に協力するために渡米を促されている真香ですが、それはつまり自分の想い人である啓司と数年離ればなれになってまでコータロー君の治療に協力するという状況なのです。

家族とも不仲で恋も成就していない状態で

コータロー君はテレパスの症状は進行していますが、家族仲は良好で友達もたくさんいて、みのりという恋人までいます。一方で真香は症状の進行はないものの、今回のことで父親からは見放され、高校を退学したため唯一できた友達とも別れを告げ、啓司との恋愛も宙に浮いたままでした。いつ症状の進行が始まるかわからない状況で、自分の貴重な時間をコータロー君の為に尽くすことは、真香にとっては難しい決断なのでしょう。

素直に喜べない理由は、嫉妬心

真香はそもそもコータロー君の治療に貢献するためにテレパスを公表したはずでしたが、土壇場になって気持ちがかなり揺らいでいる様子です。コータロー君は多くの幸せを手に入れているのに、自分はまだ何も手に入れてないという嫉妬心が生まれてしまっているのでしょう。ここで啓司が気の利いた一言、それこそ告白でもしてくれるなら、真香の心も救われるのですが……啓司にそれを期待するのはやめたほうがよさそう。今の今まで真香の気持ちを知っておきながら誠実に答えてこなかった男なので、真香の複雑な乙女心なんて理解できなさそうです。

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真香はそもそもなぜコータロー君の命を救おうと捨て身のテレビ出演を果たしたのでしょうか。今になって気持ちが変わるくらいなら、最初からテレパスを公表しなかったほうが良かったのでは？

もしかしたらそのあたりは真香にも自分の行動原理が理解できていないのかも。コータロー君の寿命が残りわずかであることをしり、衝動的に人助けの精神が働いてしまったと考えるのが自然ですね。

冷静になって考えた今、他人を助けるほど自分に余裕があるのか、不安になってしまったのでしょう。