コータロー君は嘘つき・第44話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「コータロー君は嘘つき」第44話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

いよいよ東京観光の最終日

東京観光の最終日。みのりとコータロー君は、互いの親に別れを告げて、再び合流しました。今から新幹線が出発するまでの時間、2人だけのデートを再開することができます。

お互いの家族のことを報告し合いながら、朝食を食べる2人。お互いに家庭環境は複雑ですが、2人の雰囲気はいたって明るく、平常心です。

みのりの父親は、実は3回も離婚を経験しています。腹違いの姉や兄が多く、みのりの家庭はなかなかに複雑です。

しかし、だからこそコータロー君も、順風満帆とは言えない自分の家庭の内情をみのりに話しやすいというものです。

お互いに家庭の複雑な状況や心境を話し合い、以前よりも2人の距離が縮まったように感じるみのりです。

気持ちが満たされたみのりは、またコータロー君と一緒に東京に来たいと感じるのですが……。

一緒に朝食を食べる

みのりは帰るまでのわずかな時間で、コータロー君とやり残したことをこなそうとします。その中の一つが、「一緒に朝ごはんを食べる」という素朴な願いでした。

しかし、コータロー君の命に限りがあることを考えると、そんなささいな出来事すらも貴重な想い出の1つになる可能性があります。そう思うと、みのりの素朴な願いすら、切なく感じてしまいました。

「また来よう」は実現するのか

みのりはこの時点で、コータロー君が20歳までに命を落とす可能性が高いことを知りません。そのため、いつかまたコータロー君と東京にデートに行きたいと何気なく発言してしまいます。

この何気ない言葉ひとつでも、自分の命に限りがあると悟っているコータロー君には、ナイフのように突き刺さることでしょう。

しかしコータロー君は、みのりに対して嫌な顔をひとつしません。コータロー君はきっと最期の最後まで、みのりに優しい嘘をつき続けるのでしょう。

コータロー君は親の愛情を呪いのように感じている？

久しぶりに両親に再開したコータロー君。家族団らんの様子は全く描写されていませんでしたが、少なくとも母親は、コータロー君に対して相当気を使っているような素振りが見受けられました。

コータロー君は、あまりにも両親に気を遣われ、大切にされすぎて、そんな両親からの愛情を、まるで呪いのように感じているようです。

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コータロー君は、テレパスとして産まれた自分の未来に、とっくの昔から絶望していたのではないでしょうか。

自分で自分の命をとっとと諦めたいのに、両親が惜しみない愛を注いでくるせいで、そうすることができない……だから、両親からの愛情を呪いのように感じてしまったのでは？

コータロー君の価値観はあまりにも独特過ぎて、読者視点ではなかなか全てを読み取ることはできませんが、少なくともコータロー君が両親に対して「そこまで自分を愛してくれなくていいのに」と思っている事だけは伝わってきました。