コータロー君は嘘つき・第76話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「コータロー君は嘘つき」第76話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

冬が訪れ、小さな別れがコータロー君を襲う……。

みのり達は学期末試験が始まりました。

テレパスのコータロー君だけは、別室で試験を受けており、その日の試験が終わるまでは生徒の誰もコータロー君に接触することはできません。

仕方がないこととはいえ、改めてコータロー君がテレパスであることを実感してしまうみのり。

試験が終わると、クラスメイト達は騒がしく帰路へつきます。しかし、合流したコータロー君がどことなく元気がないことを察したみのりは、友人たちと別れてコータロー君といることにしました。

そこで明らかになったのは、コータロー君が飼っていた愛猫のモルタルが、昨晩、天国へ渡ったという、悲しい事実でした。

モルタルはハルキ君の忘れ形見

モルタルとコータロー君の出会いについて。モルタルはそもそも、コータロー君のテレパス仲間だったハルキ君が拾ってきた野良猫でした。

ハルキ君が自ら命を絶った後、コータロー君はモルタルを引き取って大切に育てていたのです。

それは、ハルキ君を救えなかった自分を悔いて、せめて彼が残していったモルタルだけでも大切に育てようという、コータロー君の懺悔の気持ちからだったのかもしれません。

思考が読めないからこそ

友達の少ない幼少期のコータロー君にとって、モルタルは唯一の安らぎでもありました。人間の思考は手に取るように読めてしまうコータロー君も、動物のモルタルの思考回路だけはまったく分からなかったと言います。

だからこそコータロー君は、モルタルと一緒に過ごす時間だけは、何も考えずに穏やかな気持ちで過ごせたのかもしれません。

モルタルはコータロー君にとって、まさに癒しでした。

今後の展開は？

ここで愛猫との別れの展開が入ることに、何か深い意図でもあるのかと勘繰ってしまいます……。あまりに唐突すぎるモルタルの死は、若干不自然にも感じました。

しかもモルタルは16歳で虹の橋を渡っています。みのりたちと同い年ですよね。こんなこというべきではありませんが、何だか不吉な気がしてなりません。

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モルタルの死は、コータロー君の精神にかなり影響をきたしているようです。

本サイトでは「テレパスの能力の向上は、負の感情を強く抱いた時に段階があがり、同時に脳の寿命が縮まる」と考察しているので、モルタルの死がコータロー君にとって悪い影響を及ぼさないか気になる所です。

みのりが側に寄り添ってくれているだけ、まだコータロー君は精神的に安定できているかもしれません。

モルタルに黄色い花を添えるとき、コータロー君が思い出していたのは、ハルキ君の黄色い瞳でした。

やはり、コータロー君は10年以上たった今も、ハルキ君のことを引きずっているのでしょう。