復讐の皇后・第57話のネタバレと感想｜comico

comicoで連載されている「復讐の皇后」第57話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

復讐の皇后・第57話のネタバレ

パトリィツァはベットで眠りにつく前に、前廃皇后のことを考えていました。 子供を生めない皇后に存在の価値などないのです。

いくら権利をもっている公爵家でも、その事実は変えれるはずがありません。 アリサは苦肉の策として、先代皇帝が留守をしている間に、愛人である女から子供を奪いとり、養子に迎えたのでした。もちろん子供を奪われた情婦は請い嘆いたはずですが、その声が届くはずもなく、悲しみに耐えるほかなかったのだろうなどと思い巡らせていると、窓のそばに誰かいるように見えました。

身体を起こそうとしますが、金縛りにあっているようで動きません。 するとパトリィツァの名前が呼ばれ、窓のそばの影が動きます。

 

それはパトリィツァの幻でした。影が処刑台に向かって歩き出します。 必死に止めようとしますが、声が出ません。心のなかで助けを求めたとき、処刑台の前にペトロニラが立ち、ごめんという言葉とともに、首が落ちていくのです。パトリィツァは叫びます。

パトリィツァの悲鳴を聞いて、ミルヤとラファエラが部屋に飛び込んできました。 2人に抱えられながらも、真っ青な顔のパトリィツァ。

 

落ち着かせるために庭園を歩き回り、いつもの水辺に行きつきました。 ペトロニラに会って安心したいと思いますが、それによって宮廷の人々を起こさなくてはならないことを考えると我がままばかり言えないと、一人で恐怖に耐えようとします。

するとルシオがやってきました。 泣いていたのかと問うルシオに、そうみたいだと答えると、ルシオは横に座り、少し緊張しながらも胸から取り出したハンカチをパトリィツァに渡しました。

 

パトリィツァはそのハンカチを素直に受け取ります。 何があったのか聞かれたので、思い出さないようにしていたことを思い出してしまったのだと泣きながら答えるパトリィツァ。

そんなパトリィツァの手にあるハンカチをとったルシオは、パトリッツァの頬をつたう涙を優しく拭います。 ルシオは、以前にパトリィツァがここで泣いていたときとは様子が違うことを感じていました。

ルシオは、自分も嫌なことを思い出してここに来たと話し出します。 パトリィツァは辛い気持ちに同情しますが、ルシオは辛いことに慣れたのだと言います。

苦しみを受け入れると侵食されていくようだと言うルシオに、それが良いとは言えないと答えます。 しかしルシオは、ハハッと笑いながら苦しみにもがくよりもましなのだと答えるのです。

そしてパトリィツァの態度に感謝しているというのでした。パトリィツァは驚きますが、ルシオいわく、あんなことが起こると、人々は傷口に触れまいと距離をおくようになるのでした。

実の父親からも距離を置かれたルシオは、そうすることが悪意のないことは百も承知だが、当事者を深く傷つけることになるのだと話します。 だからこそ、変わらずに恨み続けてくれるパトリィツァに感謝していると微笑みました。パトリィツァは、ルシオがそんな話を笑ってできる理由が分かりませんでした。

 

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復讐の皇后・第57話の感想

読み進めるたびに、ルシオってあんなにも優しく笑える人だったかなあと不思議でなりません。

ハンカチ出して拭いてあげるなんて、イケメン度が増しに増しています！ この変化にローズモンドをはじめとして色んな人が気づいてほしいですね。

パトリィツァは憎しみ続けていると言っていますが、今回は心の声の吹き出しが少なく、煩わしいとか負のワードがなくなっていたので、気持ちの変化が表れているではないかなあと感じました。 前世のフラッシュバックのような幻視は、後半のルシオとのイチャイチャを構築するためのフリであって、今後の展開を予期しているのでなければ良いなと願っております。

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