復讐の皇后・第53話のネタバレと感想｜comico

comicoで連載されている「復讐の皇后」第53話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

復讐の皇后・第53話のネタバレ

ルシオの話を聞き終わると、パトリィツァは大粒の涙を流していました。

ルシオはそんなパトリィツァの態度に驚きます。なぜ泣くのかと聞かれたパトリィツァは、信じがたいようなおぞまし経験をしたことを、なぜ平然と話すことができるのかと問いかけます。

あの事件のあと、ルシオがアリサの虐待を逃れるために人を殺したという噂がたちました。 人々はそれを不憫に思うどころか、いくら虐待があったとはいえ人を殺すなんて汚らわしと話すのでした。そしてルシオを避け、非難してきたのです。

 

しかし、パトリィツァは非難するどころか、悲しみを感じていました。 今、こうして平然と話すことができるようになるまでに、どれほど自分を責めては怯え、傷つけてきたのだろうと考えるだけで、心が痛むのでした。

 

 

その一方で、どうして自分のために泣いたり怒ったりしないのかと不憫に思います。 ルシオの悲しみや苦しみが想像を超えるもので、パトリィツァも辛くなります。そして、これは淡々と話ができるようなことではないのだから、泣いていいのだと声をかけます。

ルシオはパトリィツァがそこまで言ってくれる理由が分かりません。 パトリッツァはもちろんルシオのことを恨んではいますが、それ以上にルシオの経験が残酷だから、悲しくて仕方がないと泣き続けます。

 

今まで、ルシオのために泣いてくれた人も、泣いてもいいと言ってくれた人もいなかったのです。 あのローズモンドさえ、これが表に出れば軽便も非難に晒されてしまうのだから隠しなさいと言っていたのです。

自分が傷つけてしまっているパトリィツァだけが、泣くことを許してくれた唯一の人だと思うと、ルシオは緊張の糸が解けてしまったかのようにしゃくりあげながらも静かに泣きはじめました。 そんなルシオの頬を伝う涙を、パトリィツァは手でぬぐい、ルシオを抱きしめるのでした。

 

 

一方、デロウ男爵家では、ローズが親権放棄の各書にサインを求めていました。夫人は、どうして親に向かってそんなことが言えるのかと泣きながら問います。 そんな夫人の言動に真意がないことを知っているローズモンドは、震えながらも大声で反発します。

おぞましい方法で両親を殺してしまいたいと思っているのだから、はやくサインしたほうが良いと言うローズモンドに対して、デロウ男爵は、これで親子の縁が切れてしまうのだから一晩泊まっていくよう促しました。ローズモンドはこれ以上話しても無駄だと思ったのか、その場を去ります。

しかし、両親たちは自分のことを娘だと思っていたことなんかないのにと怒りがおさまりませんでした。

 

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復讐の皇后・第53話の感想

パトリィツァはとても善良で、思惑のない素直な人間だと思いますが、今までルシオのあんな壮絶な過去を非難する人間しかいなかったというのは本当に悲しい世の中だなあと思いました。 それだけ前皇帝は人を見る目がなかったということなのですかね。それでもルシオが皇帝の座につくことができたのは、どうゆうことなのでしょうか。

このあたりでエフレニー公爵家と繋がっていくのかなどと色々考えてしまいました。 ローズモンドのほうも壮絶な過去がありそうな感じで、あの両親に復讐するの致し方なさそうです。 それだけのストーリーならローズモンドも悪役ではないはずなので、関係のない人を傷つけず巻き込まないかたちで行ってほしい限りです。

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