復讐の皇后・第52話のネタバレと感想｜comico

comicoで連載されている「復讐の皇后」第52話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

復讐の皇后・第52話のネタバレ

まだ幼いルシオは、いつからこの暴力が始まったかも、どうして暴力を振われるのかも分からないまま悲しみにくれていました。 侍女から、子を愛していない親などいないと慰められますが、自分はアリサの子ではないのかと疑問に感じながらも、自分が悪い子だからかと思っていました。

ルシオはただ生きたかったのです。雨に打たれながら、アリサに請いました。 そんなルシオの姿に、アリサは微笑み、叩かれたくないのであれば1分以内に殺しなさいと剣を渡します。

ルシオは剣を手にすると、鞭で打たれてボロボロの身体を引きずるように歩いていきます。 この人を殺さないと暴力が続いていくことに怯えて、覚悟を決めます。

布で顔まで覆われたその人の目もとは、涙のあとが伺えます。 ルシオは剣をぬき、謝りながらも、その人の腹に剣を突き立てました。

 

剣によって、縛っていた紐が解けると、その人はルシオの頬に手をやりますが、すぐに果て、倒れてしまいました。 アリサはルシオに満面の笑みで近づくと、おめでとうと声をかけます。そして、顔を覆っていた布をルシオにとらせました。

そこには見たことのない女性の顔があります。 アリサはこの女性が誰であるか分かるかとルシオに尋ねました。

 

もちろん、ルシオには誰か分からず、侍女の誰かだと答えます。 するとアリサは、ルシオの誕生日を祝して面白い話をしてあげると言いました。

それは、自分がルシオを産んでおらず、生みの親は生きているという話でした。 しかし、"生きている"というよりは、"生きていた"というほうが正しいと聞いたところで、ルシオは死んでいる女性を見て、気がつきます。

そのあと発狂したところまでで、それ以降の記憶はないのだと、ルシオは話し終えました。 先代皇帝が戻り、全てを知ったあとは、アリサは廃后になったのですが、ルシオはあの日のことが忘れられないのだと言います。

 

悪夢のなかで、実の母親を殺し、その横でアリサが笑っているのでした。 自分の手で実の親を手にかけてしまったことなど、パトリィツァには理解できないだろうと言います。

非難されるだろうとパトリィツァのほうに目をやると、パトリィツァは大粒の涙を流していました。

 

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復讐の皇后・第52話の感想

涙なしには読めませんでした。あの捕われていた人が母親ではないかと、なんとなく予想はついていましたが、それでも辛く壮絶な過去でした。実の母親の表情を、白い布の下からどことなく表現されていて、幼い子供にはまだ分からないかもしれないけれども、あれは自分の子供のために命を捧げた親の愛が感じられるものでした。

しかし、ここまでくるとアリサは何がしたかったのでしょうか。ローズモンドのような策士ではなく、皇帝にすぐさまバレるような方法をとったアリサは、精神的にかなり追い詰められていたような気もします。

何はともあれ、こんな過去を非難する人なんているのですかね？ルシオは怪物でもなければ、殺人鬼でもなく、被害者の一人だと思いますが、あまり良い人と巡りあってこなかったのかと疑問に感じました。パトリィツァが解きほぐしてくれると良いですね。

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