オークの樹の下・第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「オークの樹の下」第54話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

極寒の外でマナ収集の練習をするマクシーだが……

マナの収集が思うようにいかないマクシー。ルースは打開策として、場所を変えて練習してみてはどうかと提案します。

マナの濃度は、草木が豊富な場所では濃くなる傾向になるらしく、そういう場所で練習すれば進展があるかもしれないとのこと。

とはいえ、外は極寒の冬！温室育ちのマクシーは、こんな気候の中で外に出るだけでも一苦労でした。

城の敷地内の庭で、1人で落ち着ける場所を見つけたマクシーは、ルースの助言通り、魔石にマナを集める為に集中してみせます。……が、依然として魔石はうんともすんともいいません。

焦る気持ちとは裏腹に、まったく魔法が上達しない自分に嫌気がさしてしまうマクシーです。

そこへ現れたのは、リフタン。リフタンは、マクシーを心配そうに見つめています。

マクシーの精神の不安定さ

自分のふがいなさに業を煮やしたマクシーは、魔石を思い切り放り投げようとしますが……一瞬で我に返り、思い止まります。普段は感情の起伏が乏しいマクシーですが、自己否定だけは底なしで深みにはまってしまう悪癖は今も治っていないようです。

マクシーが焦る理由

マクシーが焦って魔法習得を急いでいる理由はいくつかありました。「役に立つ人間にならないといつかリフタンに捨てられる」「ルースが時間を割いてくれているのだから無駄にはできない」「魔物の何かに伴って、再び魔物が城に侵入するかもしれない」等、マクシーの不安は多くあります。どれもこれも、マクシーが1人で抱え込むべき悩みではありませんよね。

打算？愛？その両方？

「役に立たなければリフタンにいつか捨てられるかもしれない」という不安についてですが、これまでのマクシーの心理描写から、マクシーはリフタンに捨てられたら自分はもう野垂れ死ぬしかないと考えていることが伺えました。今の幸せはリフタンの寵愛を受けているからこそ成り立っているという自覚が、マクシーにはあるようです。そしてリフタンは「役立たずなのにえばっている人間が嫌い」と明言しています。マクシーはリフタンの役に立ちたいというよりも、捨てられたくないという一身で魔法習得にいそしんでいる節が見受けられました。

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リフタンが想像以上に日々危険な任務をこなしていることを知り、マクシーはそんなリフタンを守りたいという一身も込めて、魔法の習得に勤しんでいます。要するに、自分の生活とリフタンの命を守るために、魔法を習得したいということですね。

リフタンがそんなマクシーの思いを知れば、マクシーが魔法習得にいそしんでいることに、難癖をつけることは減るでしょう。

ただ今回は、極寒の中マクシーを城の外へ出るよう促してしまったルースに、リフタンから雷が落ちそうです。これでマクシーが風邪を引こうものなら……！想像しただけで恐ろしいですね。