正統派悪役令嬢の裏事情・第60話(めちゃコミ表記：061話)のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「正統派悪役令嬢の裏事情」第60話(めちゃコミ表記：061話)のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ミエスとルシェは兄弟ではなかった！？

無理矢理目覚めさせられたミエスは、なぜか茶髪に普通の黒い瞳になっていました。その姿は、銀髪に赤い瞳のルシェとは似ても似つきません。

どうやらミエスは、自らに呪術をかけ、ずっとルシェそっくりに見えるように変装していたようなのです。つまり、ミエスは呪術師だったのでした。

しかし、呪術師は純潔の家系でなければ能力を発揮できません。呪術師は、両親ともが呪術師である必要があるのです。しかし、ミエスの父とされる先代のベルク大公が、呪術師であるはずがありませんでした。

つまり、ルシェとミエスは、腹違いですらなかったのです。ミエスは、先代のベルク大公の私生児ですらないのに、呪術による変装を使ってベルク家の子として取り入っていたのでした。

思わぬところでミエス自身も、ミエスの母親も、呪術師であることが判明。果たしてミエスがベルク家に取り入った理由とは……？

ベルク大公が呪術師を頼った理由とは？

ミエスが実はルシェと血の繋がりが一切ないことが判明しました。これは予想外の展開です。しかし、先代のベルク大公がそのことに気が付いていないわけはありません。ミエスを立ててルシェを後継者候補から除外しようと画策していたくらいですから、ミエスの正体にはとっくに気が付いていたはず。ベルク大公はなぜ、呪術師家系のミエスやその母親を、ベルク家に招き入れたのでしょうか？

大公妃に捨てられることを恐れて

ベルク大公は大公妃のことを溺愛していました。愛はそのうち執着心に変わっていき、ベルク大公は「いつか妻から捨てられるかもしれない」「妻を永遠に自分に縛り付けておきたい」という念に駆られます。その願いを実現するためにベルク大公が協力を願い出た相手が、呪術師だったのです。

魔影について

セリアはミエスに対して魔影について尋ねます。魔影は原作の後半でリナが名付けた言葉です。そのため、原作を読んでいない限り、ミエスがその言葉を知っているはずがありませんでした。そうなると、ミエスとリナに何か繋がりがなければ合点がいきません。しかし、ミエスはリナのことを全く知らないと言い張り……。

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どうやら、ミエスがベルク家に取り入ろうとしたのも、緑の邸宅に呪術師集団を送り込んできたのも、全ては現在セリアが所有しているサークレットを奪取するためだったようです。

ミエスはこのサークレットを、「月のために捧げる」目的で狙っていたのだとか。そういえばリナが現世への行き来の際にも、月は重要な要素でしたね。

物語と月に一体どういう関係があるのか。ミエスの供述では、この世界は全ては月の為にあるとのこと。いよいよ物語が確信に迫りつつあるような気がします。